テレビ番組「二代目 和風総本家SP」(毎週木曜日19時53分~21時48分)で
2018年12月6日に「過酷な現場で働くお父さん&今、なぜか忙しい職人さん」
というコーナーがあります。
鈴木福くんが番組初の現地取材にでられました。
西日本豪雨で水没した楽器を修理する職人さんのもとを訪れます。
2018年7月に起きた西日本豪雨。
多くの方がなくなり、沢山のものが破壊されました。
家族や家など大切なものを亡くし、失ったものは甚大です。
音楽を愛し、楽器を奏でる者にとっても同じ。
自分が大切にしていた楽器たち、思い出が水没・泥にまみれることにより壊れてしまえば、
心が痛みます。
そのような大事でかけがえのない楽器を修復する職人さんたち。
今回は、この楽器修復を専門的に行ったボランティアグループ、
「楽器なおし隊」に参加された楽器工房に焦点を当てて紹介したいと思います。
是非最後まで読んでいただければ幸いです。
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楽器修復を専門的に行ったボランティアグループ、「楽器なおし隊」に参加している楽器工房とは?
実は、3件の楽器店が、このボランティアグループ、
「楽器なおし隊」に参加しています。
服部管楽器(岡山市北区表町)
楽器堂 (岡山市北区表町)
中川楽器 (倉敷市宮前)
岡山、倉敷市の楽器店経営者らが連携し、
西日本豪雨で被災した楽器の修理・修復のボランティアをされています。
なぜ、西日本豪雨の楽器修復ボランティアに立ちあがったのか?
「家やテレビは直せないけれど、楽器なら直せるから」
この「楽器なおし隊」は、「服部管楽器」の社長・服部悟さんの呼びかけで
服部管楽器、楽器堂、中川楽器の職人さんと、
管楽器の修理技術を学ぶ専門学校生ら(鳥取県西伯郡南部町にある国立音楽院南部校)
も参加して活動されています。
実は、服部さんは、東日本大震災の際に海水に漬かった
クラリネットを修理した経験があるそうです。
「楽器を大切にしてきた持ち主の心のケアのために頑張りたい」
「人命救助や生活の復旧が第一だが、その先に『文化の復旧』も必要になってくる。
自分のスキルを生かした支援をしたいと考えた」
と語られています。
楽器なおし隊に参加している「中川楽器」がある倉敷市も、
西日本豪雨の被災地です。
実際、楽器店の直接的な被害はなかったそうですが、
社長の中川啓さんが断水で悩む地区に水道水をペットボトルに詰めて
届けていた際、うずたかく積み上げられるゴミの山の中に
『楽器も一緒に捨てられていた』ことを目の当たりにして、
何かできないか考えたことがきっかけのようです。
「何とかもう一度音を出したい」という持ち主の想い
「思い出の楽器の輝きを取り戻し、その音色で被災地が元気になれば」と思い、
泥だらけの楽器を磨き上げている、ボランティアで修復する職人さんたち。
想いが届き、本来持つ音が取り戻せれば素敵ですね。
楽器なおし隊が修理・修復を受け付けている楽器とは?
楽器は、管楽器、軽音楽器が対象です。
泥水に漬かるなどしたものを想定されています。
服部管楽器・・・管楽器(フルート、サクソホン、トランペット、ホルンなど)
楽器堂・・・・・軽音楽器(ギター・ベース・ドラム・アンプなど)
中川楽器・・・・管楽器(フルート、サクソホン、トランペット、ホルンなど)
持参か郵送で受け付けられています。
西日本豪雨で被災した楽器であればエリアは問わず対応していただけるそうです。
被災した楽器を修理したいと思われるかたは、楽器工房に連絡し、
受け付けてもらえるか確認するのもいいかもしれませんね。
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最後に
いかがでしょうか。
専門技術を持つ職人さんが水洗いをし、バネ、ピストン、抜き差し管などに
分解して超音波洗浄機で汚れを取り、磨き上げ、組み立てる・・・職人技。
軽音楽器は、さらに細かい仕事もあり、無償で被災者の方たちを思い、
仕事を続けられている方々には頭が下がります。
私の経験から行くと、落ち込んで悲しい状況の時は、時が刻むのを無感覚で見ていました。
ただ、機会があり、再出発を決意し、ポジティブな空気が流れだした瞬間、
私の耳に音楽がきこえてきたのを覚えています。
落ち込んでいる時は、音楽のことすら、忘れていたのですね。
西日本豪雨など被災地・被災された方々とは立場が違いますが、
本当の自分、ストレスから解放された時に
想い出の音の出ない楽器のことが気になる、
なんとか被災前のような音を取り戻したいという気持ちは、
前を向いているように感じます。
一日も早く復興をし、素敵な音、音楽で街全体が包まれることを心より願っています。
長文を読んでいただき、ありがとうございました。
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