テレビ番組「名医とつながる!たけしの家庭の医学」
(毎週火曜日19時00分~21時48分)で2018年12月4日に
「老化ストップ!冬の2大食材」という特集があります。
「血管の老化を止める科」で取り上げられるコーナーの中で、
冬に食べたくなる『日本人が大好きな野菜』が、
血管の老化を防ぐ!動脈硬化を予防する成分「イソチオシアネート」を
最も増やす調理法とは?炒める・煮る・おろす…最も効果があるのは?
あるものを『ちょい足し』で効果アップ!
とあり、気になり調べてみました。
そこで今回は、この「イソチオシアネート」に焦点を当てて、
紹介していきたいと思います。
是非最後まで読んでいただければ幸いです。
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動脈硬化を予防する成分「イソチオシアネート」とは?
イソチオシアネートは、アブラナ科野菜を始めとする様々な植物に含まれており、
植物をすりおろした時に生ずる刺激性の強い香味性成分の原因と言われています。
イソチオシアネートの辛味や刺激は、
本来、植物が虫に食べられないようする役割を果たしていると考えられています。
実は、野菜そのものにイソチオシアネートが含まれている!という訳ではありません。
大根などの野菜には、グルコシノレートと
それを分解する酵素のミロシナーゼが含まれています。
グルコシノレートとミロシナーゼが互いに接触して酵素反応が起き、
イソチオシアネートが発生します。
このような仕組みは、アブラナ科植物に広く認められ、
ワサビやマスタードシードの辛味の発生も、この原理によるそうです。
また、キャベツなどの辛みがない野菜にも、
グルコシノレート(辛子油配糖体)という配糖体の形で含まれる場合もあり、
これも消化の過程でイソチオシアネートに変化するという仕組みがあります。
細胞を細かく分解すればするほど苦味が増す(イソチオシアネート)が多く出きます。
例えば大根であれば、苦味成分の正式名は、
イソチオシアネート類の「アリルイソチオシアネート」ということになります。
独特の辛味成分の一種で、カラシ油(辛子油)とも呼ばれます。
イソチオシアネートは、天然に100種類以上あるそうです。
どのような野菜に、このイソチオシアネートは含まれる?
イソチオシアネートは、アブラナ科の野菜に含まれる栄養素です。
アブラナ科の野菜とは、
キャベツ・白菜・大根・ブロッコリー・カリフラワー・小松菜・チンゲン菜
・かぶ・ケール・クレソン・芽キャベツなどです。
また、アブラナ科の野菜ではありませんが、
ニンニク、からし、わさびなどにも含まれるといわれています。
イソチアシアネートの名称 |
主に含まれる食材例 |
アリルイソチオシアネート |
黒マスタード、ワサビ、カラシ |
フェネチルイソチオシアネート |
キャベツ、クレソン |
スルフォラファン |
ブロッコリー |
4-メチルチオ-3-ブテニルイソチオシアネート |
大根 |
ベンジルイソチオシアネート |
キャベツ、クレソン、パパイアの種 |
イソチオシアネートが及ぼす、健康効果とは?
ガン予防効果
イソチオシアネートは、ガン予防効果があるといわれ、研究されています。
イソチオシアネートには体内の解毒酵素の働きを高め、
抗酸化力をも高める働きがあるからだそうです。
解毒酵素の働きや抗酸化力を高める働きにより、ガン細胞増殖を抑制するそうです。
キャベツ、ハクサイ、ブロッコリーといったアブラナ科野菜の摂取は、
様々な臓器での発がんリスクを軽減するという研究報告もあります。
動脈硬化予防効果
抗酸化作用があり、活性酸素量を減少させ、細胞新生を促す作用があるといわれており、
動脈硬化など、血管の老化を予防する効果が期待されています。
殺菌作用効果
口内炎、虫歯、歯肉炎など口の中の炎症に効果があると考えられています。
ダイエット効果
イソチオシアネートには、代謝を高める働きがあります。
運動をしなくても、代謝が向上すれば基礎代謝が高まるため、
体内のカロリーを消費、脂肪の燃焼も積極的に行われるようになり、
ダイエット効果があるそうです。
アンチエイジング効果
抗酸化作用があるため、活性酸素が減少し、細胞新生、
アンチエイジング効果も期待ができるそうです。
イソチオシアネートを効果的に摂る調理方法は?
理想としては・・・
可能なら、新鮮な状態で、サラダ、スムージーなどにして摂るといいですね。
大根は、おろすとご飯のお供にも、副菜と一緒に食べることができますね。
イソチオシアネートは、比較的加熱に強い成分のため、
煮る・炒めるといった調理方法でも問題なく摂取できます。
ただし、あまり長時間加熱するとイソチオシアネートの含有量はどんどん減ります。
そのため、火が通る程度に加熱する!ことがポイントです。
おすすめの調理法は、「蒸す」こと。
この方法は、温野菜の栄養分をほぼ壊すことなく摂取できるため、
イソチオシアネートも効果的に体内に取り組むことができるでしょう。
イソチオシアネートを含む野菜の保存方法は?
実は、イソチオシアネートは冷凍保存ができるそうです。
しかし、イソチオシアネートは揮発性の成分のため、長期間の冷凍保存は、
その品質・栄養分の含有量は減る!と覚えておきましょう。
このことより、イソチオシアネートを多く摂取したい!ならば、
調理後、できる限りすぐに摂取するのがよく、
かつ、生に近い状態で食べた方が効果的なことがわかりますね。
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最後に
いかがでしょうか。
実は、大根おろしが好き!冬は鍋料理が多くなり、
白菜・大根は冷蔵庫に常備している私にとって、
このイソチオシアネートを調べれば調べるほど・・・驚きの連続でした。
たしかに、大根はおろし方によって、同じ大根なのに辛さが違うのです。
今の季節、あったかい食べ物を冬野菜、
とくにアブラナ科の野菜で積極的に摂取しながら、
抗がん作用効果、動脈硬化予防効果、アンチエイジングなどにも影響があるとなれば、
早速今日の夕食は、みぞれ鍋にしようか・・・考えますね。フフフ。
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