ドワイト・ワーカー、メキシコ極悪刑務所から女装で脱獄[本当にあった](秘)ミステリー]

テレビ番組「本当にあった(秘)ミステリー」(毎週水曜日18時25分~21時00分)で

2018年12月26日に

世界で本当に起きた衝撃的事件を紹介する企画があります。

この中で、メキシコ極悪刑務所から驚愕の女装作戦で脱獄!

というコーナーがあります。

 

ペルーを旅行していたアメリカ人の青年、ドワイトがメキシコで

極悪人ばかりが集まる刑務所の地獄のような日々に出会った女性と恋に落ち、

脱獄を決意!2人はドワイトが女装して脱獄するという前代未聞の計画を立てた。

果たして、脱獄は成功するのか?

とあります。

「Dwight Worker」の画像検索結果

厳重な刑務所から抜け出すことも難しい中、このような事例があって、

興味が沸き、調べてみました。

そこで今回は、このアメリカ人のドワイトさんと

脱獄状況などについて紹介していきたいと思います。

是非最後まで読んでいただければ幸いです。

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なぜアメリカ人のドワイトさんは、メキシコで捕まったのか?

事件は1973年に起こりました。

ペルーのマチュピチュを旅行していた、

アメリカ人の大学生ドワイト・ワーカー(Dwight Worker)さん。

その時に、ある男性に荷物を運んでほしいと頼まれます。

 

その荷物とは、違法薬物である「コカイン」でした。

 

実はドワイトさん、医師を目指していましたが、貧乏でお金に困っていたそうです。

見つからずにアメリカへ運べば大金が手に入る!と思い、

軽い気持ちでこの密輸の話に乗ってしまいました。

どのようにして麻薬を運ぶかを考えたドワイトさん。

彼は、医学の勉強をしており、救命士の訓練でギプスを患者に取りつけていた

ことを思い出しました!

そこで早速、コカインをギプスに入れてアメリカに持ち込む方法を思いつきました。

関連画像

肩のけがを負ったふりをし、骨折を偽装して自分の体にギプスをあて、

その中にコカインを忍ばせました。

ペルーからの帰国は、当時メキシコで乗り換えを行っていました。

ペルーからは無事飛行機にのれ、メキシコ空港に到着します。

 

荷物検査では、ギプスのことを怪しまれず、バレずにクリア!

しかし、そこに刑事が待機しており、あっけなく取り押さえられました。

聴取室へ連れていかれたドワイトさんは、ギプスの中までは絶対に見られないだろうと

思っていましたが、電動工具で固いギプスを解体され、

コカインがギプスの中に潜ませていたことが暴かれてしまいました。

 

警察は、ドワイトさんに1枚のスペイン語で書かれた文書に

サインするよう言い渡しました。

アメリカ人のドワイトさんは、全くスペイン語の知識がないため拒否します。

すると・・・警察は強制的にサインをさせようと

電流が流れている棒でドワイトさんを拷問に。

そして、拷問に耐えかねたドワイトさんは、何が書かれているかわからずに、

そのまま文書にサインをしてしまいました。

 

後にドワイトさんは、この文書は、裁判を行うことなく、

刑務所で5年の刑期を認める!という契約書でした。

 

ドワイトさんが収容された、劣悪な環境のレクンベリ刑務所の中で・・・

収容された場所は、刑務所内で年間200件も!殺人事件が発生するという

「レクンベリ(Lecumberri)刑務所」で、悪名高いメキシコの黒城として有名でした。

 

ある日、ドワイトさんは、同じ刑務所に収監されているアメリカ人が、

他の囚人によってリンチされている現場を見て思わず助けに入りました。

思わず、そのリンチしていた囚人を殴ってしまい、看守に取り押さえられ、

処罰として「獄舎A」という刑務所の中で最も凶悪な殺人犯が400人以上集まる、

劣悪な獄舎に入れられました。

「Mexico Lecumberri」の画像検索結果

入獄直後に、ドワイトさんは、いきなり囚人の1人にナイフで腹部を刺され、

1週間の入院をしました。

その後9か月間、このレクンベリ刑務所で生き延び、

最終的に・・・看守に月100ドルの賄賂を払うことを条件に

安全な独房に入ることに成功しました。

 

ドワイトさんは、服役中であった女性と恋に落ちた?

アメリカの友人、ステファンさんが友人のバーバラ・ホワイトさん(Barbara White)

という女性を連れて刑務所にいるドワイトさんに面会に来た日のことです。

2人はお互いに恋に落ち・・・

付き合うようになり、面会を重ねて愛を育んでいきました。

「Falling love」の画像検索結果

ドワイトさんたちが計画した刑務所からの脱獄方法は?

そこで2人で考えた脱獄方法は、ドワイトさんが女装をし、

面会人になりすまして脱獄するというものでした。

 

女装に必要な材料は、化粧品、カツラ、洋服です。

そこで、刑務所の近くに家を借りたバーバラさんは、ドワイトさんの体のサイズに

合う服を作り、それを自分で着て面会に行き、

ドワイトさんに渡すことに成功しました。

「女装 かつら 化粧 洋服」の画像検索結果 関連画像

さらに化粧品はバーバラさんの娘さんに持たせて刑務所内に持ち込みに成功します。

カツラは枕の中に綿と一緒に詰め込み、刑務所に持っていき、

ドワイトさんに渡すことができました。

女装するための道具をすべて揃えてから、バーバラは面会人が刑務所に入る時に

受ける4ヶ所のチェックポイントを細かく説明しました。

 

独房に入るためには、

正門で身体検査→面会許可書の入手→金属タグへ交換→2重の安全ゲート→独房に入る

という行程が必要です。そのため、出る時は逆に、

独房から出る→2重ゲート突破→金属タグ返却→面会許可書返却→正門で身体検査

をする必要があります。

「Mexico Lecumberri」の画像検索結果

まずチェックポイントを通過する際に必要なもの

「面会許可書」と「金属タグ」を集めます。

 

面会許可書は・・・毎日不規則で色が変わる8色の面会許可証に名前を書き、

看守がサインする仕組みです。これは、看守が焚き木をしていたゴミの中から

燃え残ったものをドワイトさんが発見し、入手することに成功。

金属タグは・・・面会許可証を金属のタグと交換します。

このタグは、4種類あり、不規則に色が変更されます。

これは、バーバラさんが紙に型を書き写し、

金属の種類から厚みまで調べて自作しました。

 

そしてついに脱獄実行の日付を12月17日に決定。

ドワイトさんが、刑務所に入って1年9ヶ月の時が経っていました。

「Mexico Lecumberri」の画像検索結果

脱獄前にドワイトさんが願ったことは?

さらにもう一つ、大事なことがありました。

それは、もしも脱獄し掴まったとしても・・・

バーバラさんに迷惑をかけたくないというドワイトさんの願い。

 

実は、メキシコには変わった法律がありました。

それは・・・妻が脱獄の助けをしても罪にはならない!という変わった法律。

刑務所内で結婚してしまえば、脱獄してもドワイトさんはともかく、

バーバラさんの罪にはなりません。

そこで、ドワイトさんは、バーバラさんと結婚することを決め、

彼女に手作りの指輪を渡しました。

 

レクンベリ刑務所では、刑務所内で入籍することが可能であり、

入籍可能な日は、偶然にも脱獄しようと計画した12月17日でした。

 

運命の日は?ドワイトさんは、どのように脱獄に成功したのか?

当日に2人は入籍しました。

先にバーバラさんは刑務所を後にします。

そしてここからは、ドワイトさんは脱獄計画を実行します。

まず、女装をし、偽装した面会許可証と金属タグを持って、独房を出ました。

2重のゲートでは、面会を終えたたくさんの女性に紛れ込み、

偽装した金属タグを見せて無事に通過します。

次の面会許可書を渡すところでも、偽造した許可書とはバレずに無事に通過。

最後の正門では、看守に持ち物検査のため、体に触られましたが・・・

見事に通過することができました。

「Mexico Lecumberri」の画像検索結果

しばらく歩き、タクシーに乗り、待ち合わせの集会所で掛け合いました。

バーバラさんと娘さんと共に、バスと電車でアリゾナ州ツーソンの国境まで行き、

そのまま皆でアメリカのインディアナに帰国しました。

 

脱獄から40年以上経過していますが、メキシコ政府はアメリカに、

ドワイトさんの送還要求はしていないそうです。

 

1988年にバーバラさんとドワイトさんは離婚しますが、

ドワイトさんは今でもPTSDと闘っています。

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最後に

いかがでしょうか。

 

安易な気持ちでお金欲しさに麻薬の密輸に手を貸したため、

このような過酷な運命を歩んだドワイトさん。

そのため、自分の夢もあきらめ、様々な苦痛・傷・避難などを受けてきました。

はっきり言えば、脱獄もダメだと思います。

「positive thinking」の画像検索結果

この話を美化する気はありませんが、

彼がバーバラさん・娘さんと出会い、心を入れ替え、息子さんも授かりました。

今後も、世のため・人のために罪を償い続け、前向きに頑張ってほしい

と心から思いました。


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