テレビ番組「二代目 和風総本家 年末2HSP」にて
2018年12月27日(木)20時55分~23時08分に
「平成最後の年末年始!汗と涙の職人SP」があります。
家族のため、そして伝統の技を後世に残すため必死に頑張る職人さん。
その放送の中で、畳に関して職人さんが働いていました。
実家には畳はありますが、全く関心を持っていなかった私ですが、
内容を見ていると、知らない名前を発見しました。
それは、「龍鬢表(りゅうびんおもて)」と呼ばれるものです。
今回は、その興味深い畳の世界について・・・紹介していきたいと思います。
是非最後まで読んでいただければ幸いです。
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まずは、畳とは?
和室の床上に敷く日本独特の敷物の一種です。
わらを重ねて麻糸で締めた床にい草で織った畳表をのせ、縁を付けます。
古代の寝殿造では座具として使用されていましたが、
室町時代以降では、書院造が完成し、部屋全体に敷かれるようになりました。
形式は長短・厚薄等多様で、縁の染織により、皇室用の繧繝(うんげん)縁、
白地に黒を織った高麗(こうらい)縁等高級のものから、
縁なしの坊主畳等とそれぞれ用途に応じ使用されます。
寸法は地域によって異なり、東日本では田舎間(174cm×87cm)、
西日本では京間(190cm×95cm)が基準となっています。
「い草」は天然の空気清浄機と言われています。
それは、空気中の二酸化窒素やホルムアルデヒドを吸着し、
室内の空気を清浄化してくれる機能があるからです。
また、天然素材のため、お子様なども安心して使用することができます。
畳の龍鬢表(りゅうびんおもて)とは?
乾燥した良質の長いい草を選んで、水洗い・天日乾燥を3回繰り返します。
このい草を大目、または小目に無地織りにし、
均一の渋茶色・飴色に仕上げたものです。
座敷で使用する普通の畳表の目(1.4cm)に対して、
大目は、3.6cm、小目は2.2cmに織られます。
通常、茶室の床畳や床の間の畳表用として使われています。
水洗い・天日乾燥などを施し、
あらかじめ渋茶色・飴色に焼く(天日で日焼けさせ変色させる)ことは、
飴色の美しさと床の間などの場合、花瓶などを上に置くためです。
青畳だと置いた部分だけ、色が変色せず、色ムラができるため、
これを防ぐためといわれ、先人の知恵で親しまれてきました。
龍鬢表は、江戸時代から「床の間」に使う畳表として生産が始まりました。
なぜ、床の間かというと・・・
床の間は上座にあたり、部屋の中でも大切なお客様をお迎えする場所です。
というのは、江戸時代は電気が発達していなかった時代。
夕暮れになり、部屋が暗くなれば、ろうそくや菜種油の火で部屋の中を灯しましたが、
畳の色が青いと、部屋全体が薄暗く感じられます。
しかし、龍鬢表を使用した畳は、色が黄金色のため、
部屋の中、特に床の間を少しでも明るく見せたいという思いから
人々の間で受け入れられ、親しまれてきたそうです。
ごつくて粗い、い草は 龍鬢表には向かず、さらに、端まできちんと太さが均一に
揃わないといけない!こだわりの逸品です。
洗うと太さがバラバラになるようない草も使えないそうです。
い草についた染土を丁寧に落とします。
その後、丁寧に天日に干します。
黄金色に輝く「赤龍鬢」は特に、お日様の香ばしい香りがするそうです。
龍鬢表専門・畳表 山根商店
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最後に
いかがでしょうか。
今回の和風総本家では、広島県尾道市で龍鬢表を製造している
山根商店が取り上げられます。
山根さんは、龍鬢表の畳表を作りづづける、職人さん。
彼は、勉強熱心で、色々なことを学びながら、
また伝統の龍鬢表を作り続けています。
末永い山根さんのご健勝を願い、
日本を代表するこの技術を繋いでいってほしいとおもいました。
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