建築家、故岡田新一さんプロフィール・経歴!最高裁判所、設計者[美の巨人たち]

美の巨人たち(TV東京系列 毎週土曜日22:00より)にて、

「『最高裁判所』石の鎧を纏った司法の頂点!隠された魅力と美しさ」

という番組が2018年9月15日に放送されます。

 

「最高裁判所」を写真で見ると・・・

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石で囲まれた、荘厳な建造物で、

ちょっと近寄りがたいですね。

芸術面で特集される!ということで興味が湧きました。

 

建築・設計にかかわった岡田新一さんは、2014年にすでに他界されていますが、

改めて彼の作った作品、特に最高裁判所の魅力は注目を集めています。

そこで、今回は、建築家・岡田新一さんに焦点を当てて紹介していきたいと思います。

最後まで読んでいただければ幸いです。

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建築家、岡田新一さんが設計した最高裁判所とは?

最高裁判所は、

大法廷棟、小法廷棟、図書館棟、裁判官棟、裁判棟、司法行政北棟、司法行政西棟

の7棟からなりたちます。

この最高裁判所の建物を設計したのは、建築家、故 岡田新一さんです。

岡田さんは、1969年に実施された「公開設計コンペ」で選ばれた、

会社員として話題になったそうです。

というのは、彼は、鹿島建設の設計部に所属していた、

普通のサラリーマンだったからです!

 

建築家、岡田新一さんのプロフィールは?

名前は、岡田新一(おかだ しんいち)さん

茨城県水戸市出身

1928年1月9日生まれ、2014年10月27日 86歳で永眠されました。

日本を代表する建築家で、都市計画家としてもご活躍されました。

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建築家、岡田新一さんの学歴・経歴は?

1945年東京高等師範学校付属中学校(現在、筑波大学付属中学校・高等学校)卒業

1955年東京大学工学部建築学科卒業

1957年東京大学大学院修士課程修了

同年鹿島建設に入社されます

1963年エール大学建築大学院芸術学部大学院修了後、

Skidmore Owings and Merrill設計事務所勤務されました。

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鹿島建設株式会社理事、設計部企画課長を経て、

1969年最高裁判所新庁舎の設計競技で最優秀作品にえらばれ、鹿島建設を退職。

独立して岡田新一設計事務所をひらきます。

1975年日本建築学会賞作品賞、1996年日本芸術院賞、2008年旭日中綬章されました。

 

大学卒業後も建築の道、一本で頑張ってこられました。

日本・アメリカで知識・経験を積み、その努力が実って

都市計画や様々な建造物を設計し続けた岡田さん。

ここには記していませんが、彼の設計した作品数は相当で、知っている建物もありました!

実はあなたの隣や身近にも、岡田さんの設計した建物があるかもしれませんね。

 

公共の建造物、設計者の選定方法は?

実は、公共の建造物の設計の際、設計者の選定方法はいくつかあるそうです。

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「設計入札」

・・・設計料の安さから決められる方法だそうです。

「指名設計コンペ」

・・・数社の設計事務所を指名して、設計案を出してもらい、その中から設計をする案を決定する方法だそうです。

「指名プロポーザル」

・・・設計案ではなく、人を指名してその設計を選ぶという方法です。

「特命」

・・・初めから1者を指名する方法で、複数で競争させるものではないため、発注の不透明性が話題になり、近年は減少傾向の方法です。

「公開設計コンペ」

・・・一定の資格を満たす設計者から広く設計案を募集し、一番良い案を選ぶ方法です。しかし、主催者側も参加側も費用がかかり、決定するまでに時間もかかるため実施されることは少ないそうです。

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最高裁判所新庁舎の設計者選定の方法は?

そう、ご想像通り、この最高裁判所の設計者選定方法は、

「公開設計コンペ」でした!

やはり、司法の最高峰。設計も公正公平に行われました。

 

最高裁判所の新庁舎の設計、公開設計コンペは、1969年に実施されました。

数々の作品が集まる中、最優秀作品に選ばれたのは、

鹿島建設・設計部に所属していた岡田さんでした。

鹿島建設を退社し、設計事務所を設立、5年後、最高裁判所の建物を完成しました。

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最後に

いかがでしょうか。

 

外壁もそうですが、最高裁判所の内壁も、

びっしりと分厚い石、稲田石が使用されています。

石壁は、音を響かせるため、このような機密性の高い、厳格な場所には不向き・・・

と言われていた当時、

岡田さんは石を2重にして隙間を作ることで、

音や振動を吸収するという画期的な工法を使用しました。

 

建築物、それも公共の建造物の設計は、

なかなかサラリーマンにチャンスは回ってくることは少ないと思います。

その中で、見事なチームワークと画期的な工法で、

最高裁判所にふさわしい荘厳で品位ある場所を作り上げた岡田さん。

 

今後も建築家、岡田新一さんの意志を継いで、

新たな建造物に息を吹き込む新人・若手の方たちが活躍することを願っています。

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