バスク。
美食とアートの都としても注目を浴びている地域です。
バスクと呼ばれる地域は、スペイン北西部からフランス南西部にまたがる領域で
スペインとフランスの国境の地域を総称する名称です。
そこに住む人々はバスク人と呼ばれ、
ヨーロッパの他の地域とは異なる言語を持ち、独特の文化を育んできました。
フランス料理とスペイン料理の融合することで生まれる、バスク伝統料理。
大西洋と地中海の食材をいかしたグルメの頂点などと言われ、
昔から独自の食文化を遂げてきました。
そこで今回は、魅力あふれるバスクの地方料理を紹介したいと思います。
バスク料理とは?
バスクは、美食の街として知られ、「バルめぐり」がとても人気!です。
そのバルでよく見かける、小さなパンの上に肉や魚介類などがのっていて、
串がささっている料理をピンチョス(タパス)と呼ばれ、
ワインのつまみとして楽しまれます。
ピンチョスは、バスク地方の名物料理の一つだそうです。
デザートの「マカロン」は、
サン・ジャン・ド・リュズが発祥の地と言われています。
1660年、ルイ14世とスペイン王女マリー・テレーズが、
サン・ジャン・ド・リュズで結婚式を挙げた際に、
王室御用達のパティシエがお祝いに献上したのが、このマカロンだそうです。
現在のフレンチ・マカロンの原型とも言われています。
バスクの名産品としては、
トウガラシ、ニンニク、トマト・オリーブオイルをふんだんに使用した料理、
マグロ、生ハム、ガトー・バスク、フロマージュ・ド・ブルビ(羊乳のチーズ)、
チョコレートなどが有名です。
主なものを紹介すると・・・
~ 料理 ~
ピペラード
トマト、ピーマン、ニンニク、玉ねぎをオリーブオイルで炒め、
ピモン・デスペレット(エスプレット;トウガラシ)を加えて煮込んだ料理です。
溶き卵を加えて固め、火を通した生ハムと一緒に食べるそうです。
マルミタコ
マグロとジャガイモの煮込み料理で、
玉ねぎ、ピミエントス(パプリカ)とも一緒に煮込みます。
チピロネス・エン・スー・ティンタ
小さなイカの中にイカの身を詰めたものをイカ墨で煮た料理です。
アロス・デ・ネグロ
イカ墨のパエリアのことです。
イカ墨のソース、ピミエントスのソースに、
米とジャガイモを入れて作るそうです。
バカラオ・ア・ラ・ピルピル
バカラオ(干し鱈)を長時間煮込んだ料理で、
ソースはトマト・ベースとオリーブオイル・ベースです。
メルルーサ・ア・ラ・バスカ
メルルーサと言われる白身魚とあさりを煮込み、
最後にパセリを加えて緑のソース(サルサ・ヴェルデ)にして食べる料理です。
メヒジョネス・ア・ラ・マリネラ
トマト、エスプレット(トウガラシ)、ピミエントス(パプリカ)と
玉ねぎで作ったソースでムール貝を煮込んで作る料理です。
プルポ・デ・ガジェゴ
ガリシア風のタコという意味で、タコのマリネです。
アングーラス
うなぎの稚魚をオリーブオイルとニンニクで炒めたものです。
ソパ・デ・アホ
ニンニク・スープという意味で、寒い冬によく食べられるそうです。
玉ねぎとにんにくを炒め、ピーマンとトマトソースを加えてスープを作り、
パンを加えて煮込みます。
~ デザート ~
ガトー・バスク
生地にカスタードが含まれたケーキです。
ベレ・バスク
チョコレートのケーキです。
アロス・コン・レチェ
ライス・プディングです。
~ 飲み物 ~
チャコリ・ワイン
辛口白ワインです。
リベイロ
ガリシア地方の白ワインのことで、白い陶器の器で飲むのがガリシア風だそうです。
カリモーチョ
赤ワインをコーラで割ったもので、バスク地方発祥の飲み物だそうです。
最後に
いかがでしょうか。
最近では、日本でもバスク料理を扱うレストランが増えてきたとか・・・
美味しい物好きな私たちにとっては、身近で楽しめる機会ですが、
やはり、現地で食べてみるのも!旅の醍醐味ですね。
日本では味わうことのできない貴重な経験ができるかもしれませんよ。
今回の記事はバスク地方の郷土料理の紹介でしたが、
こちらの記事ではバスク地方の地図・行き方、シンボルについて話しています。
独特な文化・伝統の残るバスクの紹介です。
⇒ バスク地方へおすすめ交通アクセス・地図!スペイン・フランスから行き方紹介!
⇒ シンボルの旗イクリニャとバスク十字ラウブル!バスク地方の地域区分(仏・西)紹介
参考になる部分も多いと思うので、ぜひ一度目を通していただけると幸いです。
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