テレビ番組「世界の果てまでイッテQ!」（日曜 19時58分～20時54分）で
2018年9月23日に放送予定のコーナーでスペインのお祭りが取り上げられます。
スペインのカタルーニャ地方の伝統的な文化は多くありますが、
その中の一つに「人間の塔」と呼ばれる行事があります。
テレビで海外特集をしている番組などで、時折見かけたことはありますが、
気になり、調べてみましたので、紹介します。
是非最後まで読んでいただければ幸いです。
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スペイン･カタルーニャ地方伝統祭り｢人間の塔｣とは？
人間の塔は、
カタルーニャ語で「城」を意味する「castell；カステイ」と呼ばれています。
スペインのカタルーニャ地方で200年以上続く伝統的な行事であり、
カタルーニャの民族的象徴でもあるといわれています。
秋に最も盛んに行われていますが、ほぼ一年を通じ、
カタルーニャ各地及びスペイン内外において、祭りや様々な催しで披露されています。
人間の塔の活動をしているチーム（colla castellera ；コリャ・カスタリェーラ）は
現在60を超え、フランスや中国にも存在しています。
「人間の塔」の発祥の地は「タラゴナ」です。
2年に一度、タラゴナでは、主力チームが集まって競技会が開催されます。
2010年11月16日、「人間の塔」はユネスコの無形文化遺産に指定されました。
伝統行事「人間の塔」で大事な4つの要素（モットー）は？
この「人間の塔」をつくる伝統行事には、4つの要素（モットー）が大事といわれています。
それは
力 （Força；フォルサ）
バランス （Equilibri；アキリブリ）
勇気 （Valor；バロー）
知恵・共通意識 （Seny；セニ）
です。
どれが欠けても「人間の塔」を上手く作ることができないため、
これらを全て備えることは、
この難易度の高い「人間の塔」を作るパフォーマンスに絶対不可欠！
と考えられています。
また、この4つ以外にも、その場にいるすべての人たち、
すなわち、
人間の塔の土台となる人たち、
家族、
応援している観客すべての人
が一つになって、一段ずつを作り上げていくと考えられています。
同時に、人間の塔を作る際に流れる、
カタルーニャ地方の伝統音楽やリズムにも触れることができ、
会場中一体となってパフォーマンスが展開されるのは、圧巻です！
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最後に
いかがでしょうか。
日本で小学校時代に運動会で組体操を行いますが、
私の記憶では、３段だった気がします。
私はいつも土台で、上に上がっていく人たちを支える重要な役割でした。
１０段をつくるグループもあるといわれ、
どれほど高いところに上ってパフォーマンスをするのか・・・
考えただけでも足が震えそうです。
実際上段に上る子供たちは、ヘルメットを着用するそうです。
今後も安全確保しながら、さらなる素敵なパフォーマンスが繰り広げられ、
300年、400年と伝統が途絶えることなく受け継がれていくことを願っています。
うちの娘が10才から12才までの時、家族でカタルーニャのサンクガットチームに所属して娘は塔の上に上ってました。この伝統文化に携わることで、社会の中で人とかかわる大事なことを教えていただきました。
子どもも大人もどんな体型でもどの国の人でも小さくて弱い者をみんなで支えていく。そして、きれいでまっすぐな塔をたてていく。この理念にも共感して、塔をたてるのに参加させてもらっていました。
中村様
ご家族で参加されていたのですね。
スペインの伝統文化の中に分け隔てなく入ることができ、
また一員として誇りを持って参加できた経験は貴重だと思います。
そのことは、一言では言い表せないくらい素敵！で羨ましいです。
下で土台として支える方、補助をされる方、応援して場内を盛り上げる方、
場所や時間を提供してくれるすべての方がいて、初めて成り立つお祭りは、
世界どこに行って観ても、感激です。
私も改めて、社会の中での自分の役割や人とのかかわりを学ばさせていただきました。
ありがとうございます。