こんにちは。
時折、テレビなどで見かけるゴミ屋敷特集。
おそらくなにらかの理由があって、ものを貯めていらっしゃるとは思います。
また、本人にとってはゴミではなく、大切なもの。
傍からではわからない、奥が深いものかもしれません。
今回は、あるきっかけがあり「遺品整理」や「生前整理」のことを
調べていた時に気になった言葉、「福祉整理」のことについて紹介したいと思います。
皆さんは、「福祉整理」という言葉を知っていますか?
整理・・・とは、片付け。
今回は、この福祉整理について、遺品整理・生前整理と比較してどう違うのかを学び、
自分で行う整理と業者に福祉整理を頼む際のメリット・デメリットなどを
紹介していきたいと思います。
どういうことなのか、最後まで読んでいただければ幸いです。
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福祉整理とは?
病気により手伝いが必要な方、特に高齢者、独居の方、認知症などを持つ方は
部屋の片づけが困難になることがあります。
部屋が片付かないと、生活環境が悪くなって危険であると共に
新たな病気を誘発しかねません。
福祉整理とは、部屋の中を掃除し、不用品や扶養家財道具を撤去・処分し、
害虫を駆除し、消臭・消毒・ゴミの処分をすることをいいます。
福祉整理においては、部屋の衛生面や生活環境の確保が最優先課題となります。
また、まだ使えるものは再利用の対象ですし、
家電や貴金属などの買い取りなどもあるので、
もしも業者に福祉整理を依頼する際は確認する必要があります。
遺品整理、生前整理とは?
遺品整理とは、故人の遺品、愛用物品を整理することです。
もしも遺言状があるのならば、その内容に沿って行う必要があります。
また、基本的に遺族の方が遺品整理中に付き添う必要があります。
というのは、掃除・片付けの時に出てきた物品で処分するかどうかの
判断の必要性があるからです。
生前整理とは、生前に身の回りを整理し、
当人が亡くなられた後に遺族に迷惑をかけないようにする整理を指します。
福祉整理と異なる点は?
大きく異なることは、目的です。
遺品整理や生前整理は、死後のことを見つめた整理を指します。
それと比べて、福祉整理は、「生きていくための整理」を意味し、
劣悪な住環境を見直し、清掃して健全な生活を取り戻すことを目的としています。
福祉整理を利用するのはどのような時?
福祉整理を利用する方は様々な理由がありますが、
多くは下記のような状況の時に利用される方が多いようです。
- 老人施設などに入居するため、今住んでいるところを整理したい時
- 長期入院しており、自宅を片付けたいが戻る機会がない
- 遠距離に住む家族両親が、病気で体が不自由なため、家・部屋を片付けや整理が必要である時
- ゴミ屋敷、汚部屋を片付けたい時
などがあげられます。
自分で行う整理と業者に依頼する福祉整理の長所(メリット)・短所(デメリット)とは?
|
自分で整理を行う |
業者へ依頼する |
長所:メリット |
過去を振り返ったり、思い出の品を見つけたりでき、貴重なものを捨てずに済む 必要経費以外は支払わなくてよい |
客観的に整理してくれるため、本当に必要なものを面倒な作業することなく発見してくれる 不用品・リサイクルなど業者の手配、買い取りなどのサービスがあり、面倒ではない 遠距離、自分の休暇をつぶさずに片付けられ、かつ体調を崩す可能性はほぼない 汚い・嫌な思いをしない |
短所:デメリット |
時間・日数の拘束がある 遠距離の場合、それに伴う交通費・ホテル代・食事代などの別経費が発生する 不要な家具、リサイクルなど自分で引き取り業者に依頼し、引き渡す必要がある。また料金もかかる。 過労・心労などにより自分が病気になる可能性がある 汚いもの・害虫など自分で処分しないといけない |
業者費用を払う必要がある 大事なものまで一緒に処分されてしまう可能性がある |
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最後に
いかがでしょうか。
福祉整理のことに焦点を当てて紹介してきました。
遺品整理・生前整理は、死後を想定していますが、
福祉整理は人として生きていくための整理です。
何らかの理由により片付けられないことで、
部屋が汚れ、汚れが人をかえてしまいます。
そのことで、身体的・精神的に病気になるという悪循環が
生まれてくるのではないかと感じました。
また、時に福祉整理をすることをきっかけにして、
孤独死などに陥りそうな高齢者・手助けが必要な方に
救いの手を差し伸べることができる・・・
という、前向きな活動でもある!と信じています。
今後、ますます高齢化、独居高齢者が増え、
福祉整理が活躍する場が増えてくるかと思います。
これを機会に自分の身の回りを見直したい・・・と思います。
今回の記事は福祉整理の紹介、遺品整理・生前整理との違いの紹介でした。
こちらの記事ではグリーフケア・アドバイサーについて話しています。
グリーフという闇から抜け出す一つの方法として専門家を利用するとよいのですが、
自分が専門家になる!?ためにどうすればいいのか・・・という詳細を紹介しています。
⇒ グリーフケア・アドバイザーとは?遺族に寄り添う資格、認定講座・期間・費用は?
こちらの記事ではグリーフ、グリーフケアとは何か?
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参考になる部分も多いと思うので、ぜひ一度目を通していただけると幸いです。
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