昔から高地、日本人にとってなじみのある、愛されてきた飲み物があります。
その飲み物は、高知の特産農産物の一つで、
生産量が多い生姜(しょうが)を原料として使用しています。
この生姜から生まれたしょうがシロップは、
先代の昔ながらの製法を引き継いで作り続けている吉平商店のものだそうです。
生姜と言えば、健康に良い、一年中楽しめる庶民の味方食材。
ということで、今回はこの高地・吉平商店で作られるしょうがシロップ(生姜の蜜)、
製造方法などについて気になり調べてみました。
ぜひ最後まで読んでいただければ幸いです。
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吉平商店で作られる、しょうがシロップ(生姜の蜜)とは?
高知県須崎市に工場を持つ「吉平(きっぺい)商店」は、
「日曜市」が本店というこだわりの商店です。
先代の社長が昔ながらの製法にこだわり、高知県の特産農産物である生姜を
地元の生姜である「土佐一」と「上白糖」のみを原料として
生姜の蜜、いわゆる、しょうがシロップを作り、日曜市に出していました。
琥珀色に輝く生姜の蜜は、無添加、生絞り、完全無水にこだわり、
生姜本来の上品な甘味を持っているのが特徴です。
どのような工程でしょうがシロップは作られる?
できる限り機械を使わない手作業で、
土佐の農家から仕入れた生姜をミキサーにかけ、搾った汁を一晩中寝かせます。
その後、吉平釜と呼ばれる直径90cmもの大釜で、2~3時間釜炊きをし、
琥珀色でトロミがつくまで煮込んで作られます。
特に釜炊きは、全行程の中でも最も神経を使う作業と言われ、
片時も鍋のそばから離れないようです。
その日に使用するしょうがの水分量、気温、湿度により微妙に火加減を調整します。
釜炊き中にでるアクも完全に取り取らず・・・
良い加減でアクを残すそうです。
そのことで、生姜本来が持つ風味が味わえ、後味まで美味しく感じるそうです。
また、火を止めるタイミングが大事で、早すぎても遅すぎてもダメです。
それは、シロップが酸化して雑味が入ったり、
琥珀色ではなく黒く焦げた色に変化するため。
かなり大変ですね。
<作業工程>
1.準備・選別
2.切る
3.すりおろす
4.絞る(手・機械)
5.釜で炊き、アクを取る
6.釜揚げする
7.検品後、完成!
1.洗い・選別
生姜の皮はむかず、表面につく泥を丁寧に落として水洗い、乾燥させます。その後、傷や痛みなどがある部分を丁寧に取り除きます。
2.切る
5ミリ幅に切ります。
3.すりおろす
切った生姜は、皮付きのままミキサーに入れてすりおろします。
4.絞る(手・機械)・寝かせる
ミキサーですりおろした生姜を、3回に分けて丁寧に搾り出し、生姜の搾りカスと搾り汁に分けます。この搾り汁を冷蔵庫で一晩寝かせて生姜の持つエグミや雑味を下に落とします。
5.釜で炊き、アクを取る
搾り汁の上澄み液と上白糖を混ぜ、釜で炊き上げます。釜炊き時間は日によって異なり、生姜の水分量、気温・室温などから総合的に判断します。約2.5時間かけて炊きますが、その間にでるアクを丁寧に取り除きましょう。ポイントは、「アクを取り過ぎないこと」で、アクの中に含まれる生姜本来の風味を残すためです。
6.釜揚げする
じっくり炊き込んだトロミがついている生姜の汁を釜から取り出します。これがいわゆる生姜の蜜と言われるものです。釜揚げ後は、専用の冷却器で冷まします。
7.検品後、完成!
全品手に取り、中に異物がないか、しょうがシロップのビンに傷が生じていないかなど、全ての項目において目視確認します。完成です。
しょうがシロップを使って美味しく楽しむには?
昔から愛されてきたこの生姜の蜜、しょうがシロップ。
薄めて飲み物としていただくこともできますが、
お料理の香辛料として、一味にも使え、活躍の場が多くあるようです。
夏は炭酸水を加えてジンジャーエールとして楽しんだり、
冬はお湯を加えてショウガ湯、紅茶を加えてホットジンジャーティーとしても
楽しむことができます。
濃縮シロップのため、
飲料用の場合、冷水を加える際はシロップの5~6倍の量、
お湯を加える際は6~8倍の量を目安に
お好みで希釈して作ってみてくださいね。
また、料理用としても使えます。
生姜の蜜の自然の甘さがあり、
砂糖やみりんを加えなくてもコクのある味に仕上がります。
ぜひ試してみてくださいね。
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最後に
いかがでしょうか。
昔ながらの製法にこだわり、こだわって作られている「吉平あわせしょうが」。
姉妹品の冷やしあめと共に高地の人だけではなく、全国の方から好評だそうです。
生姜自体、身体・健康に良いため、ぜひ食べたい食材ですが、
毎日できるだけ食べるのならば・・・
可能な限り美味しく・効果的に摂取したいですね。
また、今回シロップの製造工程で、アクをすべて取り除かない!と知り、驚きました。
昨年、自分で作ったしょうがシロップのアクは・・・
徹底して取り除いて大変だったからです。
残した方が、生姜自体の風味を味わえること、後味を楽しめることを知り、
早速!生姜を探しに・・・スーパーに行かないと!と思いました。
皆さんも一緒に・・・試してみてはいかがでしょうか?
今回の記事では、昔ながらのしょうがシロップを作る、高知・土佐の吉平商店の生姜の蜜について紹介しました。
こちらの記事では、その生姜について基本情報を紹介しています。
⇒ 生姜(ショウガ)とは?特徴・種類・分類・栄養成分、一日の摂取量・方法!凄い健康効果
こちらの記事では、生姜を含め、薬味と言われる食材に関して紹介しています。
⇒ 薬味とは?体にいい栄養・健康効果でおすすめ!意味・由来・種類一覧[ジョブチューン]
参考になる部分も多いと思うので、ぜひ一度目を通していただけると幸いです。
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