世界遺産に登録された、ウォータートングレイシャー国際平和公園。
4500キロのロッキー山脈の中央、カナダとアメリカに跨り、
今も氷河が残る雄大な山岳と、絶壁にすむここだけの動物たちが見物できるそうです。
カナダには、多くの世界遺産が存在しますが、
アメリカまで跨るとは知りませんでした。
そこで気になり調べてみましたので紹介します。
是非最後まで読んでいただければ幸いです。
世界遺産、ウォータートングレイシャー国際平和公園とは?
ウォータートン・グレイシャー(グレーシャーとも呼ばれます)国際平和自然公園は、
Waterton Glacier International Peace Parkと英語で書かれ、
北米人気の世界遺産スポットです。
3000m級の山が並ぶロッキー山脈の中央にあるため、
大平原から突然、険しい氷河地形に変化する景観が特徴的です。
総面積はおよそ4576km2で、650にも及ぶ氷河湖、広大な森林からなりたちます。
グリズリー、コヨーテ、マウンテン・ゴート、ビッグホーンなどの動物のほか、
数多くの鳥類や植物が生息します。
アメリカ側のグレーシャー国立公園は、1910年に設定されました。
それ以前は先住民族のブラックフィート、サリッシュ、クーテナイという3部族が、
この周辺に住んでいたそうです。
1800年代初頭から、フランス人、英国人、スペイン人のハンターが、
ビーバーの狩猟目的で付近まで開拓していったそうです。
本格的にその自然の美しさをたたえ、観光客が楽しみだしたのは
1910年に国立公園として指定され、
11年程かけて公園の真ん中を通る唯一の道路である
「太陽への道;Sun Road」が敷かれてからだそうです。
1932年にはアメリカ・カナダ2カ国をまたぐ世界唯一の国際公園、
1995年にはユネスコの世界遺産に指定されました。
ウォータートングレイシャー国際平和公園の観光スポット・見どころは?
太陽への道
観光ルート「太陽への道」は、急な崖や岩をくり貫いたトンネルがあり、
大型バスは通過出来ません。
公園が運営する昔風の観光用車両が、各ホテルから出発するため、
それを利用してローガン峠を超えるといいそうです。
道路沿いに展望所があり、自然を満喫し、写真を撮るといいですね。
ローガン峠ビジターセンターからハイキング
標高約2000m地点を通るローガン峠は、
ローガン峠ビジターセンター(ローガン・パス・ビジターセンター)があります。
ビジターセンターからヒドゥン・レイク展望所まで登るハイキングコースは、
とても人気のあるコースだそうです。
6月、7月上旬は高山植物が咲くそうです。
ビジターセンターから、ガイド付き1日ハイキングなども行われているため、
大勢で参加したい時、色々とガイドさんに聞きたい方にはいいかもしれませんね。
メニーグレーシャー・ホテルとクルージング
ホテルから、ボートクルーズ、乗馬、氷河で削られてできた谷での
探検などが楽しめます。
メニーグレーシャー・ホテルから始まるグリンネル・グレーシャー遊歩道は、
はるか上の氷河まで続いているそうです。
足に自信のある方は、試してみるのもいいかもしれませんね。
カナダ・ウォータートンの町とプリンス・オブ・ウェールズ・ホテル
カナダ側は、ウォータートン国立公園です。
ウォータートン湖国立公園を観光するためには、
アッパー・ウォータートン湖のほとりにあるウォータートンの町に行くか、
町のシンボルにもなっている
「プリンス・オブ・ウェールズ・ホテル」に行きましょう。
特におすすめは、プリンス・オブ・ウェールズ・ホテルが立つ
高台から見下ろすアッパー・ウォータートン湖。
この景色は、実はアメリカまでつながっており、
ゴート・ハウントまで続いているそうです。
両側から湖にせり出す山並みは、幾重にも重なって見ることができ、
昼間はもちろんのこと、朝焼け・夕焼けの時間帯は幻想的で言葉を失うでしょう!
マウンテン・ゴートとビックホーン・シープ
マウンテン・ゴートとは、シロイワヤギとも言われます。
運動神経抜群!
V字に大きく開いた蹄で、
わずかな足場をドンドン上り下り!切り立った崖も登ります。
冬には真っ白な分厚い毛に覆われ、
強風で雪が吹き飛ばされる斜面でも草を食べる強者です。
ビックホーン・シープは、大きくカーブした力強い、目立つ角をもちます。
実際には、成人のオスだけがこのような角を持つそうです。
メスや子どもにも角はありますが、まっすぐで短いそうです。
深い雪の中では、身動きしづらいため、冬季は低地におりてきます。
普段はおとなしいそうですが、大人のオス同士の喧嘩は、
半端ないそうなので近づかずに遠目で見ることをおすすめします。
ウォータートングレイシャー国際平和公園へのアクセス方法・入場料金は?
<アクセス>
自然豊かな険しい場所・・・ということは、アクセスはちょっと面倒です。
アメリカ側からだとモンタナ州の北部に位置するため、
空港は最寄りのカリスペル、グレートフォールズ、スポケーンとありますが、
空港からレンタカーを使用しましょう。
また、Amtrak鉄道でイーストグレーシャーに入り、
グレーシャー・パーク・ロッジに宿泊して
グレーシャー国立公園内の観光を楽しむのは、おすすめです。
カナダ側からは、カルガリーから270Km、ウォータートン湖国立公園までは、
空港からレンタカーを借りることをおすすめします。
<入場料>
アメリカ側(グレーシャー国立公園)から入園の場合 (2018年4月~)
夏季入園料(6/1~10/31)
・自家用車 $35(1台あたり。1台最高15名まで。7日間有効)
・オートバイ $30(1台あたり。7日間有効)
・個人 $20(1人あたり。徒歩、自転車など。7日間有効)
・年間パス $70
冬季入園料(11/1~5/30)
・自家用車 $25(1台あたり。1台最高15名まで。7日間有効)
・オートバイ $120(1台あたり。7日間有効)
・個人 $15(1人あたり。徒歩、自転車など。7日間有効)
・年間パス$70
カナダ側(ウォータートン湖国立公園)から入園の場合 (2018年1月~)
夏季入園料
・大人(18~64歳)CA$7.80
・シニア(65歳以上)CA $6.80
・子供(17歳以下)無料
・家族・グループ(7人まで 自家用車1台あたり)
冬季入園料
・大人(18~64歳)CA $5.80
・シニア(65歳以上)CA $4.90
・子供(17歳以下)無料
・家族・グループ(7人まで 自家用車1台あたり)CA$11.75
最後に
いかがでしょうか。
アメリカ・カナダに跨る世界遺産、ウォータートングレイシャー国際平和公園。
日本にも大自然はたくさん残っており、魅力満載ですが、
世界にもまだまだ多くの魅力的な場所、スポット、楽しみ、動植物などがあります。
私たちの一生は長いようで短い・・・
折角過ごすなら、このような大自然を感じ、リフレッシュし、
明日への活力へとつながること、
場所に実際に行ってみるのもいいのかもしれませんね。
今回は、ウォータートングレイシャー国際平和公園を紹介しました。
こちらの記事では、同じカナダ東部にある世界遺産、グロスモーン国立公園を紹介しています。
⇒ [世界遺産]カナダ・ユネスコ自然遺産、グロスモーン国立公園!地図・テーブルランド!
こちらの記事では、スペイン・マヨルカ島の世界遺産について紹介しています。
⇒ スペイン・マヨルカ島、世界遺産トラムンタナ山脈!観光旅行おすすめポイント・アクセス
参考になる部分も多いと思うので、ぜひ一度目を通していただけると幸いです。
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