個人発明家、齋藤憲彦さん!アップルに特許侵害訴訟勝訴!クリックホイール[逆転人生]

テレビ番組「逆転人生」(毎週月曜日22時00分~22時50分)で

2019年4月1日に

「最強アップルVS.貧乏発明家」という放送があります。

「齋藤憲彦」の画像検索結果

日本で唯一特許裁判においてアップルに勝ち、

賠償金を手にした個人発明家の齋藤憲彦さんのことが取り上げられるようです。

裁判所を舞台に8年にも及ぶアップルと裁判をし、訴訟費用がかさみ、

食べることにも困る極貧状態に陥りながらも闘い続けた逆転劇が取り上げられます。

気になり調べてみましたので紹介したいと思います。

ぜひ最後まで読んでいただければ幸いです。

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個人発明家、齋藤さんのアイデア・技術とは?

そのアイデアは、「クリックホイール」です。

クリックホイールは、

第2世代iPod classic(発売当時の名称は「iPod」)から入力機器として搭載されていた、

「タッチホイール」の後継となる装置です。

「ipod classic」の画像検索結果

「タッチホイール」では指を滑らせるようにして操作するパッド部分と

押して操作するボタン部分が別になっていましたが、

クリックホイールではパット部分にボタンが内蔵される形となりました。

 

内蔵のタッチパッドは、センサーに指が触れることにより、

コンデンサが構成され、指がタッチパッド上のどの位置に存在するかを

微弱な静電容量の変化として検出し、センサーの表面をなぞった指の軌跡により、

操作をiPod上に反映させるようになっています。

「ipod classic」の画像検索結果

このように、操作の検出に微弱な電気を利用するため、

手袋をしたままの状態や一部のタッチペンなどでは

正しく操作できない場合もあります。

また、上下左右と中央のボタンは、

タッチパッドのセンサーによって押している操作を検出しているのではなく、

物理的に金属の接点を接触させることによって操作を検出するものとなっています。

 

アップル社に特許申請中にアイデアを売り込んでいた?

齋藤さんは1998年に技術を特許として出願し、

2000年にはこの技術をアップル側に持ち込み、

自ら出願した特許を示して説明し、売り込みました。

結果的に交渉はまとまらず、契約には至りませんでした。

 

しかし、 2004年にアップルがクイックホイール搭載のiPodを発売し、

それを知った齋藤さんはアップルとライセンス交渉を始められたそうです。

 

齋藤さんは特許権の侵害だとして100億円の損害賠償を請求していました。

最終的に、賠償額が約3億3600万円なりました。

アップルの主力製品に関する特許侵害の訴訟で、

日本人が勝ったのは初めてのケースになりました。

後に本人のコメントとして、

「きちんと特許権があると、

この発明を認めていただいたことについては非常に満足している」

と言われています。

今回の判決で、特許侵害が認められたということは、

一つの技術・特許で大企業に勝てるという意味での先例を作ったと同時に、

損害賠償額という点では、日本における技術者・技術に対する過小評価などの

大きな課題も残したと考えられています。

 

個人発明家、齋藤さんが特許裁判を起こしたきっかけは?

齋藤さんが発明し、特許を取得していたアイデア・技術。

実は、自分の技術がアップルに使われていると気付いたのは、

電子小物好きな友人が、齋藤さんに世界中で大ヒットした音楽プレーヤーiPodを

自慢したことがきっかけでした。

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アップルは、齋藤さんとの交渉で知った特許技術を無断で新型iPodに採用した

と思いがちですが、必ずしもそうとは言い切れないそうです。

しかし、アップル社内で偶然、齋藤さんの発明と同じ技術を考案したとしても、

「クリック・ホイール」と呼ぶ技術は、齋藤さんが特許を出願した技術と同じであるため、

アップルはその対価を先に特許出願した齋藤さんに支払うべきだと考えられ、

特許技術の侵害として裁判が始まったそうです。

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最後に

いかがでしょうか。

 

大企業アップルを相手取り、iPod特許侵害訴訟で争った齋藤さん。

相手が大きすぎて普通なら泣き寝入りしてもおかしくない状況だったことでしょう。

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しかし、形勢は不利、訴訟費用も捻出が難しい中でも裁判を戦いぬき、

最後に逆転勝利を手にしたことは、今後に続く個人発明家に夢を与え、

日本の特許に対する考え方を再確認できました。

今後も新しい発明を続けられている齋藤さんのご活躍を応援したいと思います。

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