皆さんは熊本の郷土料理、辛子蓮根(からしれんこん)を知っていますか?
私はお土産でいただいたものを食べたことがあるのですが、
辛子のツンとぬける感覚と蓮根のホクホクの食感。
もともと蓮根の食感が好きな私にとっては、新たな挑戦でした。
今回は、そんな辛子蓮根について、
気になり調べてみましたので紹介したいと思います。
調べていくうちに、どうも気軽に作れるようなのでレシピも!
是非最後まで読んでいただければ幸いです。
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熊本の郷土料理、辛子蓮根とは?
辛子蓮根は、熊本県の郷土料理です。
農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」にも選ばれました。
主な材料は、名前通り、辛子と蓮根。
辛子には食欲増進作用があり、蓮根は増血剤として優れており、
これらを使った辛子蓮根は、熊本の一般家庭で正月などに
昔から作られ続けている郷土料理だそうです。
お酒のおつまみにも、ごはんの副菜にも大活躍する美味しい料理として
人々から愛されています。
熊本名産が生また辛子蓮根の歴史は?
熊本城は加藤清正が7年の歳月をかけて築いた名城で、
周囲9キロメートルの外堀を利用して蓮(はす)を栽培していました。
熊本藩主、細川忠利(ただとし)は生来病弱でした。
ある時前任地(小倉藩領)である豊前国耶馬渓羅漢寺の
禅僧・玄宅が忠利を見舞った時に、病弱のため食が進まない藩主を見かねた和尚は
「何か栄養のあるものを」と蓮根を食べるよう勧めたそうです。
そこで藩の賄方であった平五郎が、
加藤清正が熊本城の外堀に非常食として栽培していた蓮の根(蓮根れんこん)の穴に
和辛子粉を混ぜた麦味噌を詰め、麦粉・空豆粉・卵の黄身の衣をつけて
菜種油で揚げたものを忠利に献上したことが始まりと言われています。
蓮根を輪切りにした断面が細川家の家紋(九曜紋くようもん)と
似ていたことからまた、辛子蓮根の製造方法を秘伝料理とし、
明治維新まで門外不出の料理とされたそうです。
辛子蓮根をさらに美味しく食べるには?
辛子蓮根はそのまま食べても美味しい料理ですが、
他の料理に刻んで入れても美味しく食べることができます。
九州で収穫される蓮根の旬は、11月~3月が旬のため、
この時期に旬の蓮根を使って作るのがさらに美味しく食べられます。
新物の蓮根は水分が多く、春過ぎのものはスジが強くなるため、
避けたほうが無難だそうです。
からしの量で辛さを、白味噌の量で甘さを調整することができるため、
お好みの辛子蓮根が作ることも可能でしょう!
私のおすすめは、少し温めて食べること。
温めることで、蓮根の中の辛い成分が増すようです。
温めすぎると、辛みがかなり強くなるため気を付けてくださいね。
辛子蓮根をそのまま食べてもいいのですが、味のバリエーションとして
しょうゆ、わさび、マヨネーズなどをつけて食べることもいいでしょう。
私は、練梅やレモン汁などさっぱり系を味を代えたい時に使います。
是非試してみてくださいね。
辛子蓮根を自宅で簡単に作るレシピは?
辛子蓮根の基本的な作り方をご紹介します。
辛子蓮根を自宅で簡単に作るレシピは・・・
<材料 2人分>
蓮根 約200g
(辛子味噌)
- 白味噌 50g
- 和辛子 小さじ1.5
- パン粉 30g
- みりん 少量
(衣)
- 薄力粉 30g
- 卵黄 1個
- 塩 適宜
- 水 大さじ2
<作り方>
- 蓮根はタワシでよく洗って皮をむき、両端を切り落として15cm程の長さにし、酢少々(分量外)を入れた湯で約10分ゆでましょう。
- 取り出してペーパータオルの上に立てるように置いて冷まし、水気をきります。
- ボウルに衣を作り、10分以上おいてなじませましょう。
- 別のボールで、辛子味噌の材料を混ぜ合わせましょう。
- パン粉にみりん少量を加えてふやかし、白味噌、辛子を加えて混ぜましょう。
- 十分に混ぜ合わさったら、中央を少し高くした辛子味噌の山を作り、そこに蓮根の断面を押しつけて回すようにして穴に詰めていきましょう。全体にしっかり詰めましょうね。
- 揚げ油を180℃に熱し、蓮根に溶き卵の入った衣をからめてきつね色になるまで揚げましょう。
- 冷めたら、お好みの厚さに切り分け、食べましょうね。
蓮根に味噌を詰める作業が意外と楽しい!そうです。
辛子味噌を入れたあとで寝かせるのは、蓮根に味を馴染ませるためで、
そのまま揚げると味噌辛いので、なるべく寝かせるようにしましょう。
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最後に
いかがでしょうか。
病弱なお殿様の食欲増進のために編み出された料理ですが、
切り口の文様が家紋に似ているために門外不出だったとしり、驚きました。
何気なく口にしたり、見たり、聞いたりしているものでも、こうして調べてみると
様々な背景があることは楽しい発見です。
気軽にそのまま食べても美味しい辛子蓮根。
是非一度、試してみるのはいかがでしょうか。
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