詐欺師フランク・アバグネイルさん犯行手口①(銀行・パイロット詐欺)

ある詐欺師が、色々と変装し、詐欺を働きます。

その詐欺があまりにも印象的で、皆信じていました。

 

今回は、元詐欺師でアメリカ人の

フランク・アバグネイルさんのことを紹介したいと思います。

彼の詐欺手口は、後に映画化もされているほどです。

「Catch me if you can」

「Catch me if you can」の画像検索結果

もしかすると、この名前の映画を見た方もいるかもしれません。

この中では、レオナルド・ディカプリオさん演じるフランクさんが、

華麗に皆を欺いていく姿が描かれています。

 

是非最後まで読んでいただければ幸いです。

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まずは、詐欺師フランク・アバグネイルさんとは?

名前は、フランク・ウィリアム・アバグネイル, ジュニア

(Frank William Abagnale, Jr.)さんです。

アメリカ、ニューヨーク州ウェストチェスター郡ブロンクスヴィル出身で、

16 歳のとき、両親が離婚したことをきっかけに家出をし、

詐欺師として人生をスタートしました。

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信用詐欺、小切手詐欺、身分詐称、脱出・逃走などの犯罪歴で知られるフランクさん。

航空機パイロット、医師、連邦刑務局職員、弁護士など

少なくとも8回の身分詐称を行なったとして有名になりました。

21歳になるまでに警察の拘留から2回(1度は空港誘導路、もう1度は連邦刑務所)

逃走に成功しています。

 

フランクさんが詐欺をした手口は?

実は、この詐欺師になったきっかけ・理由は、生きていくためでした。

年齢詐称・身分証偽造

家出をして最初に向かったのはニューヨーク。

フランクさんの父親は、マンハッタンの文具店で配達の仕事をしていたため、

フランクさん自身も土地勘がありました。

 

配達の仕事を探し、広告を見ていくつかの求人に応募します。

年歳を正直に「16 歳」と答えると、給料はほとんどもらえず生活は困窮しました。

当時フランクさんは、身長180cm以上あり、髪の色も銀色(灰色)であったため、

年齢詐称を思いついたそうです。

運転免許証の生年月日を書き換え、16 歳を26 歳と偽り、別の身分証明書を作りました。

小切手詐欺

年齢をごまかして仕事に応募すると、給料は増額しましたがそれでも足りません。

そこで思い出したのが、父親からガソリン代を払うためにもらっていた小切手帳。

10 ドル・20 ドルと書いては、小さな町の銀行で換金していましたが、

それも最後には使い果たしてしまったようです。

関連画像

残高のない自分の口座の小切手を書く信用詐欺を思いついたフランクさん。

しかしこの方法は、銀行から請求が来るまでの最初の数回しか通用しませんでした。

そのため、他の銀行でも口座開設を繰り返していたそうです。

繰り返すことで、銀行を騙す方法、小切手のほぼ完璧な複製方法・作成技術、

預金、偽の勘定残高による前貸しなど・・・

銀行をだまし続け、さらにエスカレートしていきました。

売上金泥棒

ある日、大会社のユナイテッド航空(航空会社)、

ザ・ハーツ・コーポレーション(レンタカー会社)は、

日々の売上金を袋に入れて夜間窓口のドロップ・ボックスに預けることを知りました。

衣装店で早速、銀行警備員の服装を手に入れたフランクさん。

「業務停止中につき、警備員に預けてください」と書いた看板を用意し、

お金を預けに来た人たちから売上金を受け取り、金銭を騙し取りました。

後に彼は語っています。

「ドロップ・ボックスが業務を停止する訳がないでしょう?」

パイロットなりすまし詐欺

「銀行員は容姿や振る舞いで人を判断している!」と感じたフランクさん。

お金を使い果たし、ニューヨークを去らないといけないことを考え始めた時、

たまたまコンコルド ホテル(現、グランドハイアットホテル)の前を通りました。

ちょうどその時です。

正面玄関から、イースタン航空のパイロットたちのグループが

バンに乗って空港へと向かう様子を見かけ、フランクさんはひらめきます。

「これだ!パイロットならタダで世界を回れるし、どこでも銀行員から

信用してもらって簡単に小切手を換金できるようになるに違いない!」

そう思いながら歩いている真上を大型ヘリコプター(パンアメリカ航空)が

飛行していました。

パンアメリカ航空は、アメリカを象徴する航空会社、

自分が身分を偽るのに完璧な会社と確信します。

「パンアメリカン航空」の画像検索結果

翌日、フランクさんはパンアメリカ航空に電話をかけ購買担当者にこう話しました。

「サンフランシスコ支部の副操縦士ジョン・ブラックです。

7 年間勤めていてこんなことは初めてなんだけど・・・

昨日、ホテルで制服をクリーニングに出したんだが、

見つからないと言われてしまったんだよ。

フライトまであと 4 時間しかないのに制服がなくてね。

サンフランシスコに戻れば替えの制服があるんだけど、

それだとフライトに間に合わないんだ」

 

すると担当者は、

「わかりました。50 番通りにある制服を調達している会社に行ってください。

この件については伝えておきますので」といい、実際に行ってみると、

本当に副操縦士の金の三本線が入った制服を入手することができました。

また制服代も小切手でも現金でもない、

名前記入と社員番号入力だけだったそうです。

関連画像

JFK 空港に行って昼食を取っていると、他の航空会社の機長と

乗組員らが話し掛けてきました。

「やあ。パンナムはどう?君はどの機体でどんな設備を担当してるの?

ボーイング 707 に乗っているの?」

 何の知識もないフランクさんは、冗談交じりに、

「そうだね、飛行機には翼があって、エンジンがあって・・・」と答え、

事なきを得たそうですが、実際にパンナム航空内でも、コックピットの中でも、

皆話すことは同じだった!ため、驚きながらも同じ冗談を繰り返したそうです。

 

パンナム航空は、フランクさんが16歳から18歳の間にデッドヘッドで

250回以上1000000マイル (1600000 km)搭乗し、26カ国を訪れたと発表しています。

また、この2年間の内、従業員として無料でホテルに宿泊、飲食物など

全て会社持ちだったそうです。

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飛行中、実際操縦させられそうになることもあったそうです。

しかし、自動操縦が可能であり

「自分を含めて140名の命を預かっていることをとてもよく理解していたので・・・

自分では操縦しなかった」と後に語られています。

 

その後、パイロットとして順風満帆にいきかけたころの頃です。

FBI が小切手偽造について調査を始めました。

その犯人を探るべく、フランクさん周辺関係者に話を聞いて回っていることに気付き、

身の危険を感じて、ジョージア州フルトン郡のアトランタに移動しました。

 

⇒ 犯行は、続きます。②へ

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最後に

いかがでしょうか。

 

生きていくために詐欺に手を染めたフランクさん。

若かったということ、後がないということもありますが、かなり大胆不敵という

イメージを持ちました。

 

詐欺は、決して良いものではなく、

人の命を預かる仕事ならなおのこと、罪は重いと思います。

 

フランクさんが実際行った犯行の手口を反面教師として、

私たちは今後も多くの犯罪に対処し、

平和で安全な社会になることを願って止みません。

次回は、フランクさんが実際に行った詐欺の手口②です。

 

今回の記事では、フランクさんが実際に行った詐欺の手口の第一弾を紹介しました。

こちらの記事では、フランクさんの生い立ち、なぜ家出をしたのか、

詐欺師になったきっかけなどについて紹介しています。

⇒ 詐欺師フランク・アバグネイルさん!プロフィール、家出・きっかけは?

 

参考になる部分も多いと思うので、ぜひ一度目を通していただけると幸いです。

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