パプアニューギニアの奥地にある村で行われる、
興味深い儀式の話を知りました。
それは、大人の男になるための試練となる
「皮膚切りの儀式」。
年長者が、儀式を迎える若者達の皮膚をカミソリの刃で削ぎ、
そこに樹液を塗り、肌を盛り上げてワニの皮膚のようにする、儀式があります。
??
はじめて聞いた時は、驚きで痛みを想像すると・・・
怖いと思いました。
世界には、多くの民族がおり、様々な伝統・風習を大切に守っているのですが、
奥が深いですね。
そこで今回は、この成人を迎える男子が受ける儀式について
調べたことを紹介したいと思います。
ぜひ最後まで読んでいただければ幸いです。
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パプアニューギニアの奥地、セピック川地域とはどこ?
パプアニューギニア独立国(Independent State of Papua New Guinea)は、
首都はポートモレスビー。
オセアニアに属し、南太平洋にあるニューギニア島の東半分、
周辺の島々からなる立憲君主制国家です。
公用言語は英語で、共通語として、トク・ピシン語とヒリモツ語もあげられます。
パプアニューギニアは、人口が600万人に対して、
言語の数は800以上の多言語国家なのです。
*参照; セピック川流域 You tube; こちら!
なぜワニ?どうして儀式は行われているのか?
セピックの人々の信仰は、セピック川流域に生息する全ての自然、
動物、鳥、昆虫などと深く結びついています。
その中でも強い影響力を持つのが「ワニ」なのです。
ワニはセピック川流域で見ることのできる動物の中で
最も強くて恐ろしい動物だから。
そのため、ワニは霊的に強いパワーを持つとし、昔より信仰されてきました。
成人になるための通過儀式とは、
体に入り組んだパターンの模様を彫ること。
胸、背中、臀部などにワニの皮を模した模様に合わせて
カミソリで皮膚を削ぎ取ります。
次に、その皮膚を削ぎ取った箇所に特殊な樹液を塗り、傷口を膨らませます。
処理を終えた皮膚は、その後ワニの皮膚ようになります。
彼らは、自分たちの祖先は「ワニ」だと信じ ており、15歳前後の男子は
成人するために儀式を行い、乗り越えることで
部族の精神・忠誠を確立し、一人前の男として魂が宿る!
と考えられています。
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最後に
いかがでしょうか。
セピック川流域でワニを信仰している部族。
この成人を迎える通過儀式は、実は数週間にも及びます。
時には出血がひどく、また傷口の感染症により命を落とす危険もあるそうです。
しかし、この儀式を成しえた男は、一人前。
約2か月後に家に戻る際は、精神的にも肉体的にも大きく成長しています。
その強さが、これからも伝統を継承していくのだと思いました。
次回は、この成人を迎える皮膚切りの儀式の内容を紹介したいと思います。
⇒ パプアニューギニア、クロコダイルマン・ワニ男は一人前の証!セピック川流域成人儀式2
参考になる部分も多いと思うので、ぜひ一度目を通していただけると幸いです。
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