2018年9月15日放送の「ごはんジャパン」(土曜 18時30分~)で
宮城県気仙沼市で行われている「突きん棒漁」と、
そこでとられる「メカジキ」について特集があります。
先日、昔からある、この漁「突きん棒漁」について興味があり調べました。
( こちら ⇒ 塚田僚一(A.B.C-Z)さんカジキ突きん棒漁へ!漁師・船挑戦!FNS27時間TV)
今回、当番組で扱われているメカジキ漁ですが、
解説を行う福岡先生が言っている、メカジキ・マンボウが行う
「バスキング行動」を利用してこの突きん棒漁がおこなわれている・・・
という言葉が気になり、調べてみました。
メカジキ・マンボウなどが持つ特殊な能力「急潜水」・・・
この深海と水面までの急激な行動とどうも関係しているようです。
そこで、今回は、この動作「バスキング行動」について紹介したいと思います。
是非最後まで読んでいただければ幸いです。
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メカジキが行うといわれる「バスキング行動」とは何か?
バスキング行動とは、Basking Behaviorと記述され、動物の習性・行動の一つをさします。
では、どのような動作がバスキング行動とは具体的にどういうことかというと・・・
バスキング行動とは、
「急上昇した体内温度・筋肉使用を最小限にまで落とし、
体内バランスを保つための動作のこと」
を言います。
急激に運動するということは、急激に筋肉に負荷をかけるということです。
筋肉に負荷をかけることにより、筋肉内の温度が急上昇し、体内温度も上昇します。
それが長時間に及べば及ぶほど・・・
体内温度が上がり続け、その分、体力を多く消耗するのです。
そこで、動物がとる行動としては、
できるだけ筋肉を動かすことを抑え、
体内温度・筋肉温度を一定に戻し、疲労回復に努める!
ということです。
例えば、具体的にいうと・・・
全速力で走った時、あなたの体内はどうなっているでしょう?
走るために足の筋肉をはじめ、体中の筋肉を使用するため、
あなたの体温は急上昇するでしょう。
そして、走り終わった後は・・・疲れ果て、地面に寝転がります。
それは、体内の体温が急激に高まり、疲労物質が溜まっている状態から
回復を促すため、できるだけリラックスした状態を作る・・・
その行動が、「身を投げ出し、地面に寝転がる」ということになります。
そう、体が本能で行っている、体の中の体温自動調節なのです!
メカジキ・マンボウは、なぜバスキング行動が必要なのか?
メカジキは、海面を泳いでいたかと思うと急速に600m・700mまで一気に潜って、
水の底にいる獲物も食べるそうです。
また、マンボウもおっとりしたお顔を持っていますが、
敵から逃げるときはとても速い!ことが知られています。
どちらの種類も、深海まで潜水でき、
浮上するという特殊能力を持っていることが知られています。
実は、この特殊能力とバスキング行動が関係しているということが
分かっているのです。
というのは、深海はとても寒く、体内温度が急激に落ちると思われます。
また、メカジキは「海中のスプリンター」と呼ばれるほど速く泳ぐ魚。
時速100Kmともいわれています。
体内温度が急激に変化しており、かつ筋肉内の疲労物質もMax!
そのため、海面まで上がってきて、太陽で体を温め、
疲労回復のために脱力することで、体内温度を調節しているのです!
また、マンボウも体内の疲労物質からの回復のため、海面付近を漂っている・・・
このことが、「バスキング行動」と呼ばれているようです。
ちなみに、気仙沼などで行われるメカジキなどの突きん棒漁は、
この疲れてあがってきたメカジキの生態を利用してとらえる漁!だったのです。
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最後に
いかがでしょうか。
突きん棒漁のことは依然調べたのですが、実はこの「バスキング行動」のことは、
今回初めて知ることができました。
このバスキング行動。
実は、動物の体内の急激な温度変化の後の回復現象のため、
メカジキ・マンボウだけではなく、他の動物でもある様です。
知らない言葉がたくさん私の周り。今回はまた一つ!知識が増えました。
今回の記事はメカジキが行う「バスキング行動」の紹介でしたが、
こちらの記事ではメカジキの漁「突きん棒漁」、船について紹介しています。
⇒ 塚田僚一(A.B.C-Z)さんカジキ突きん棒漁へ!漁師・船挑戦!FNS27時間TV
こちらの記事では、メカジキの他の漁方法の紹介をしています。
カジキマグロという言葉をみみにしますが、実在しない?!と知り、驚きました。
⇒ メカジキとは?カジキマグロと違う?!三陸・気仙沼、漁獲方法(突きん棒・延縄漁)紹介
参考になる部分も多いと思うので、ぜひ一度目を通していただけると幸いです。
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