こんにちは。
日々の食卓に上がる豆腐。
日本人にとっては欠かせない食材ですが、最近では海外でも健康ブームにより好んで食べる人が増えています。
海外のスーパーで購入する際、以前は日系やアジア系のスーパーでのみ、絹豆腐・木綿豆腐は購入できなかったのです。
しかし最近は、近所の大きなスーパーに置いてあり、気軽に手軽な値段で食べることができるようになりました!
これには秘密が・・・
というのは、ある日本人営業マンが海外、特にアメリカで豆腐の普及を進め、数々の困難を乗り越えてヒットさせたらしいのです。
そこで今回は、その日本人、ミスター豆腐こと、雲田康夫さんと普及の過程について紹介したいと思います。
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豆腐はアメリカで嫌われた食べ物だった?
日本では健康食品で、植物性高タンパク食品の豆腐です。
しかし、豆腐の認知度がない時は、アメリカでは・・・豆腐・大豆は「家畜のえさ」。
食感が悪い、ブヨブヨ、味がない、TOE(つま先)の名前に似ていて食べるのは嫌・・・など散々に言われていたそうです。
さらに1988年に全米紙の『USA Today』が、「アメリカ人が最も嫌う食品の一番は『豆腐!』」と記載し、追い打ちを・・・
また、スーパーで冷奴(ひややっこ)の試作をした時、豆腐の上にカツオ節を置き、しょう油をかけると・・・クネクネ動き出してアメリカ人は生きているようで気持ち悪いとひるまれました。
日本のようにアツアツで調理したお味噌汁を出すと、一気に飲んでしまった方が口の中を火傷したといわれ余興中止になります。
今度は、麻婆豆腐で豆腐を紹介したのに、皆は辛いソース興味を示して豆腐に関心がない・・・
などなど、本当に様々な苦難の連続だったようです。
なぜ豆腐が見直されたのか?きっかけは?
実は、2つのきっかけがあります。
「豆腐シェーク」と「ヒラリー・クリントンさんの発言」でした。
豆腐シェーク
ある米系スーパーに行った時の話です。
豆腐売り場に立ち寄った時に、潰れた豆腐を購入する方がいたそうです。
普通、日本であればつぶれた豆腐を購入する方は皆無・・・でもそれを購入している人がいる!
驚いて「どうするの?」と話を聞いたら、「豆腐と果物を入れてシェイクにするの」と返答が帰ってきました!
本当にビックリしたそうです!
早速会社に帰って、栄養士・フードスタイリストと社員さんを呼んで、自分たちで果物入り豆腐シェイクを試作してみると・・・とても美味しかった!
そこから、「革命的な健康朝食『豆腐シェイク』」というキャッチフレーズで売り込みを開始したそうです。
そうすると、シェークを飲むアメリカ人に大盛況!でした。
私たち日本人としては、つぶした方がいいの?と思いますが、その土地柄・食文化の違いがあり、日本人の価値観を押し付ける方法より、相手に合わせてみる・・・といった発想の転換を図った結果、豆腐の認知度が上がったきっかけになったようです。
臨機応変、発想の転換は、雲田さんたちが苦労してきた結果。
ちょっとした疑問、質問により開けた発想の転換は、見習うべきところですね。
ヒラリー・クリントンさんの発言
当時ビル・クリントン大統領の夫人ヒラリー・クリントンさんが「ビルはジャンクフードが大好きで高血圧なので、豆腐を食べさせたい」などとコメントしているのをラジオで偶然聞いた雲田さん。
そこで豆腐と「豆腐マジック」と名付けた自作の豆腐レシピ本をホワイトハウスに一方的に送ったそうです。
その3週間後、ホワイトハウスにいるヒラリーさんから感謝状が雲田さんに届きました。
そして3か月後にはテレビ出演したヒラリーさんが「豆腐は体にとても良い食べ物だと夫に言い続ける」などと発言したこともきっかけとなりました。
豆腐が大きな話題となり、ニューヨークタイムズやワシントンポストにも取り上げられ、これまで相手にしてくれなかったバイヤーからも注文が入るようになり、15万ケースの豆腐が完売したという逸話があります。
アメリカでなかなか受け入れてもらえない葛藤の中、まさかあのヒラリーさんが!と思い、嬉しさのあまりとった行動が思わぬ程、全米で認知力が上がりブームのきっかけに。
ヒラリーさんの健康志向、豆腐のことを知っていたのにも驚きましたが、雲田さんの努力が実を成し、よかったですね。
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最後に
いかがでしょうか。
日本では普通すぎてアメリカでもすぐに受け入れてもらえた食材だと思っていただけに、全米一嫌われた食材だったことを知った時は、本当に驚きました。
当時、アメリカにおられて豆腐を売り込んでいた雲田さんにとっては、かなり心痛だったかと思います。
来る日も来る日も打開策を練りあげ、試し、失敗しては更なる案を考える・・・
とてつもない精神力、エネルギーを感じました。
私個人としても今この地で豆腐を気軽に食べれるようになったのは雲田さんのおかげといっても過言でないと思い、感謝しています。
美味しいうえにヘルシー!色々なアレンジ料理ができる豆腐が、これからも日本だけにとどまらず海外の人から愛されることを切に願っています。
今回の記事は全米一嫌われた食材の豆腐を覆したミスター豆腐、雲田さんの逸話の紹介でした。
こちらの記事ではその雲田さんのプロフィール・経歴・学歴について紹介しています。
⇒ 豆腐は全米一嫌いな食物を覆した「Mr.豆腐」雲田康夫さんプロフィール・経歴・学歴は?
参考になる部分も多いと思うので、ぜひ一度目を通していただけると幸いです。
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