雪の妖精「シマエナガ」はどんな野鳥?名前の由来・特徴・生息地・鳴き声は?

真白な羽毛を持つ可愛らしい写真を見る機会があり、思わず手が止まりました。

この美しく、愛らしい鳥の名前は、「シマエナガ」ということを知りました。

実は大寒の日、1月20日は「シマエナガの日」でもあるそうです。

 

ということで、今回はこの気になる野鳥について調べたことを

まとめて紹介したいと思います。

ぜひ最後まで読んでいただければ幸いです。

 

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可愛い「シマエナガ」とは?

北海道に住む野鳥シマエナガは、その可愛さから、

別名「雪の妖精」とも呼ばれています。

また、シマエナガは、アイヌ語で「ウパシチリ(Upas-cir)と呼ばれ、

「冬に群れ、その頃雪になる」、「雪鳥」と言われるそうです。

 

シマエナガ(島柄長、学名:Aegithalos caudatus trivirgatus)は、

日本全国に生息する「エナガ(柄長、学名:Aegithalos caudatus)」の

亜種にあたる鳥です。

 

頭部全体は白く、羽が柔らかく膨らみ、体長の半分が尾と長いため、

体幹部のみの大きさで他の鳥類と比較すると、国内最小規模の鳥とも言われます。

雌雄は同形同色で、外観上の区別はできないそうです。

 

北海道でバードウォッチングを楽しむ方たちの間で人気があり、

その後、野鳥の愛好家やカメラマンが撮影した写真で

皆に知られるようになりました。

札幌市中心部の大通公園など、都市部の公園でも時折観察できるそうです。

 

繁殖期は、群れの中につがいで小さな縄張りを持ちます。

繁殖期は3月頃、4~6月に卵が孵化、約2週間で巣立ちます。

 

非繁殖期は、小さな群れを作りますが、シジュウカラ、ヤマガラなどの

多種の小鳥と混群することもあります。

木の枝に並列し、小さな体を寄せ合って集団で眠る習性があります。

地鳴きで仲間を確認しながら、群れで樹上・藪・地上・空中を動き回ります。

 

木の枝先などで小さな昆虫類・クモ類・木の実や草の種子を食べ、

特にアブラムシを好むそうです。

また、イタヤカエデなどの樹皮から染み出る樹液を吸うこともあります。

「エナガ」という名前の由来は?

エガラの属名のAegithalos はギリシャ語で「シジュウカラ類の一種」、

種小名 caudatus は中世ラテン語で「(長い)尾の」という意味になります。

 

和名は、極端に長い尾を柄の長い柄杓に例えたことから、

江戸時代には「柄長柄杓(えながひしゃく)」、「柄柄杓(えびしゃく)」、

「尾長柄杓(おながひしゃく)」、「柄長鳥(えながどり)」

などとも呼ばれていたそうです。

 

小さな「シマエナガ」の特徴は?

シマエナガ(島柄長)は、

  • 体長約14cm、体重約5~10g
  • 日本では北海道に生息し、本州以南に生息する3亜種とは異なる
  • 瞼が黄色で、黒い眉斑(過眼線)がなく、頭部全体が白く、翼・尾は黒っぽい色

 

「シマエナガ」の生息地はどこ?

ユーラシア大陸の中緯度地方を中心に

ヨーロッパ、中央アジア、日本まで広く分布しています。

日本では九州から北海道に生息する留鳥または漂鳥です。

 

主に平地から山地にかけての林に生息し、

樹木の多い庭園・公園や街路樹などでも見ることができます。

冬季は山地上部にいた個体が越冬のため、

低地の里山に降りてくることもあります。

 

モフモフな「シマエナガ」の鳴き声は?

1年を通じて同じ鳴き声です。

さえずりは、「チーチー」、「ツリリ」、「ジュリリ」。

地鳴きは「チュリリ」、「ジュリリ」。

 

捕食者である猛禽類のモズなどから警戒するため、

外敵を察知すると緊急避難の鳴き声を発し、その後、

その場で約1分間動かないこともあるほど、警戒心が強いそうです。

 

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最後に

いかがでしょうか。

 

シマエナガ観察には、真冬がよいそうです。

それは、気温が低くなると、体の保温のために羽毛を膨らませるため、

ふわふわで真っ白な羽毛に包まれた雪だるまのような!

シマエナガを見ることができるからです。

 

皆さまも北海道に行く機会があれば、ぜひ雪の妖精、シマエナガを探して見るのも

楽しいかもしれませんね。

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