昔懐かしい黒電話。
皆さんは黒電話を使ったことがありますか?
使ったことどころか、存在を知らない方がいると聞き、
時の流れを感じました。
祖父母の家にあった黒電話で遊んだ記憶があるのですが、
あの黒電話はどこに行ったのか・・・
気づくとプッシュホンの電話に変わって
「もう遊べないや・・・」とつまらなく感じたものです。
さて、今回はその昔懐かしの黒電話について紹介します。
あの指で触れた時の感覚、音など・・・
実際に探すことは難しいですが
少しでもレトロで愛着がある黒電話について知っていただければ
嬉しいです。
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黒電話とは?
黒電話(くろでんわ)とは、
黒い箱物と受話器からなる電話機の総称です。
その名前の通り黒色ですが、
実は黒以外にも色つきのものがありました。
現在使用しているプッシュ式、タッチ式の電話ではなく、
本体についているダイヤル番号をまわして電話をかける
回転ダイヤル式電話機のことを指しています。
基本的には、テーブルなどの上に置くタイプを指しています。
電話機が最初に登場した19世紀後半は、
手動交換機によって相手先に電話をかけていました。
黒電話が一般家庭に普及したのは、
当時の逓信省(後の電気通信省、現 : 総務省)と
1952(昭和27年)以降日本電信電話公社(電電公社)により
制式化されてからです。
1985(昭和60)年、日本電信電話公社は、
日本電信電話株式会社 (NTT) へと民営化されました。
また、第二電電株式会社(現 : KDDI)など
「新電電」と言われる会社が参入し、電話業界が大きく変化しました。
電気通信端末機器審査協会で技術基準適合認定を受けたものか、
これと同等とみなされた電話端末機器であれば自由に
公衆交換電話網にモジュラージャックで接続できることとなり、
電気通信事業者からレンタルされた電話機は
個人で購入するものへと変化していきます。
その後21世紀に入り、電話機はコードレス・ホン化が進んだこと、
留守番電話やファクスと一体となった多機能電話機が主流となったこと、
保有する電話機が固定電話から携帯電話など移動体通信が普及したこと、
などにより
1970年代まで日本の家庭にあった「黒電話」は急速に衰退しました。
黒電話の特徴は?
黒電話の主な特徴は・・・
電話本体と受話器がコードで繋がっています
電話機についているダイヤル番号は1~0まで順番に円盤状に並んでいます
右下斜めの位置に金具があります
早押しできません(ダイヤルが元の位置に戻るまで待つ必要がある)
留守電、保留や電話番号登録などの機能はありません
耐久性があり、高温多湿・寒冷・結露などにも強い
黒電話の使い方は?
電話を掛ける時は、
1.受話器を上げる
2.「ツー」という音を確認する
3.自分がかけたい番号を順番にかけていく。ダイヤル番号の所にある穴に指を入れる。その指を右に回し、右下の金具にその指が当たるまで回して掛ける。
4.後は、話すだけ!
電話の横や近くに電話番号が書かれたノート、
イエローページ、メモ書き、
そして保留する時に受話器を置くために使うオルゴールが
セットで置いてありました。
コンタクトする人たちの電話番号をできる限り記憶したり、
電話をかける前に慌てて調べて電話をかけていたことを覚えています。
また、各家庭によってオルゴールの音色が違い、
その保留音を聞くのを楽しみにしていました。
また、電話機・受話器にレースなどの生地を使ったカバーで覆い、
可愛く置かれていました。
最後に
いかがでしょうか。
時代の流れと共に見なくなるものは多くありますが、
この黒電話はその中でも強烈の印象を皆に与えた、
記憶に残るものなのではないか、と思いました。
時々、街中で「ジリジリジリ・・・」という独特な受信音を聞くと、
あの頃のように「ビクッ!」とし、
思わず周りを見回してしまうのは私だけでしょうか?
機能の追求、便利さ、簡易さもとても大事ですが、
このように以前に合ったものが見直されてきている・・・
のもなんとも嬉しく思いました。
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