テレビ番組「ガイアの夜明け」(毎週火曜日22時00分~22時54分 )で
2018年12月18日に
【がんの「超」早期発見に挑む!~日の丸ベンチャーの底力~】
という放送があります。
ガンの「超」早期発見?って、普通より早いの?
日本の企業活躍している?
と気になり、調べてみました。
日の丸ベンチャー企業とは、東京にある
「HIROTSUバイオサイエンス」という会社のようです。
今回は、この会社、なぜ注目されているのかなどに焦点を当てて
紹介していきたいと思います。
是非最後まで読んでいただければ幸いです。
[the_ad id=”616″]
日の丸ベンチャー企業のHIROTSU バイオサイエンスとは?
正式名称は、株式会社HIROTSU バイオサイエンス(略;HBS)といいます。
HBS 社は、2016 年8 月に設立したベンチャー企業で、
代表取締役社長は、広津 崇亮さん。
広津さんが研究、考案した「線虫の嗅覚を利用してがん細胞発見のための
1 次スクリーニング検査を行う技術(N-NOSE)」の
事業化を目指す企業です。
HBS は、人の尿からがん細胞の存在を検出する特殊技術「N-NOSE」を開発しました。
必要なのは、尿1滴や唾液1滴だそうです。
現在行われている、がん発見のための検診(PET 、エコー、MRI、CT等)は、
特定部位のがん発見が中心で、総じて費用が高額で自己負担が多く、
手を出しにくい問題があります。
HBS は、「N-NOSE」により、
まずは、そもそも人の体内にがん細胞の存在そのものがあるかどうか・・・
という肝心で大切なことを、
簡単・安価・苦痛なく・短時間で結果が出る・高精度に早期発見する、
ガンの超・早期発見の検査をすることを目的に開発しています。
検査結果が出るまで約1時間、高感度約90%でこれまでに調べた18種類程度の
がんについて全て検知可能といわれ、早期発見が難しい膵臓がん!も含まれます。
東京都港区に本社、 研究・ 解析センター を4 カ所、
海外オーストラリアにも拠点があります。
2020年1月からこの超早期発見をする検査を受付するために、
現在は準備中で、実用化した際は、検査料金は数千円だそうです。
2018年9月現在、線虫が反応することが分かっているガンの種類は18種類です。
主なものは・・・
胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮がん、膵臓がん、肝臓がん、前立腺がん、
食道がん、卵巣がん、胆管がん、胆のうがん、盲腸がん、腎臓がん、膀胱がん など
Webサイト:https://hbio.jp/
もともとは・・・2015年3月、九州大学らの研究チームが
アメリカの科学誌「プロスワン」に発表したことから脚光を集めました。
線虫がガンの匂いに引き寄せられることを利用し、尿1滴でがんを診断できる!
手法の開発の発表は、世界から注目を集めました。
このHBS代表取締役の広津さんが、大学院博士課程時代に線虫の嗅覚について
研究を始めたのが、そもそもの始まりだそうです。
広津さんが書いた論文が過去にはイギリスのNatureにも記載されるなどされています。
ガンの超早期発見に使われる線虫とは?
線虫って何?
なぜ線虫ががんを発見できるの?
と思いますよね。そこで、線虫について説明します。
線虫(学名:nematode)とは、線形動物門に属する生物の総称です。
体は細長い糸状・筒状で体節に分かれず、透明であることが多く、
体表はクチクラに覆われて棘や剛毛などをもつものも存在します。
体長は通常0.5~4mm、時に体長数mになる種もあります。
現在、約1万種の線虫が確認されていますが、地球全体で50万種ほどが存在すると
推定されている多種多様な生物なのです!
土壌・水・海水などほとんどあらゆる場所に生息し、
昆虫などの無脊椎(せきつい)動物、植物、人間を含む脊椎動物に寄生しています。
回虫、ギョウ虫、糸状虫、鞭虫なども線虫です。
「N-NOSE」技術とは?
世界最先端の線虫行動解析技術を応用して、このN-NOSEの技術は生まれました。
がん患者の尿には、ガン特有の微量な匂い物質が含まれます。
今回紹介した「N-NOSE」はこの線虫が、
このガン特有の匂い物質に反応し、がん患者の尿に誘引され集まること、
健常者の尿は、忌避する特性(化学走性)があり、
その反応を利用した検査方法なのです。
[the_ad id=”616″]
最後に
いかがでしょうか。
苦痛なく、時間の制限もなく、低コストで検査できるガン検診。
小さな子供がいるため自分のために病院に行ってがん検診をすることに気が引ける方、
海外にいるためすぐに病院に行けない方、学校・仕事が忙しすぎて病院に行けない方、
そもそも病気は怖いけど病院に行きたくない方・・・などの
味方になってくれそうな気がします。
興味がある方は、一度ホームページをのぞいてみるのもいいかもしれませんね。
Webサイト:https://hbio.jp/
コメントを残す