室町時代に里芋(さといも)があったこと、
その時代から現代まで里芋を作り、守り続けている!ということ
に驚きました!
この里芋の名前は、「甚五右ヱ門芋」
食いしん坊の私としては、長く受け継がれ、人に愛され続けるものほど・・・
美味しい!!という方程式が!!
ということで、早速調べてみましたので、紹介したいと思います。
是非最後まで読んでいただければ幸いです。
山形県最上郡で栽培される伝統の里いも「甚五右ヱ門芋」とは?
その名前は、甚五右ヱ門芋(じんごえもん・いも)と呼びます。
また、子芋の形が、七福神の長連頭(福禄寿)の頭の形に似ているため、
「長連頭芋」とも呼んでいたそうです。
山形県最上郡産の里芋で、真室川町小川内で栽培されています。
里芋の畑の土は、大谷地のきめの細かい粘土層で、
この甚五右ヱ門芋は、この土壌でしか育たないそうです。
甚五右ヱ門芋は、一般の里芋と違い、里芋の形は細長く曲がっています。
切り口は、真白。
特長は、舌ざわりの滑らかさと滑り(ぬめり)が強いこと。
一般的に、私たちが食べている里芋は、子芋や孫芋の部分。
普通の里芋よりも子芋、孫芋が細長くなり、粘り気があり、柔らかい口どけ・・・
また親芋も柔らかく食べられる・・・といわれます。
さといもの葉や茎は「芋茎(ずいき)」といいます。
甚五右ヱ門芋の芋茎も乾燥させたものを
炒め物や煮物にして食べると美味しいそうです。
芋煮、コロッケなどにして食べると美味しく、
さらに洋食にまで最近は使用される注目の食材の一つです。
収穫時期は、収穫は9月〜11月頃で霜の降りる前まで。
普通のさといもよりも少し遅めです。
なぜ日本で栽培しているのは「一家族」のみなのか?
東北地方、山形県の豪雪で知られる最上地方の最北に広がる町が、
この真室川町で、里芋を作る佐藤家は、この町に住み続けています。
大自然に囲まれた土地で、実際に森の中に暮らしている佐藤家のことを、
昔から「森の家」と呼ばれていました。
室町時代から550年の歴史を持つ里芋で、
日本で栽培しているのはたった「一家族」のみ!
室町時代から400年以上続く「佐藤家」。
この佐藤家の家宝として伝わる里芋が、
この甚五右ヱ門芋のことだそうです。
この名前の「甚五右ヱ門」とは、佐藤家の屋号だそうです。
現在、佐藤信栄さん(19代目)と、その孫の佐藤春樹さん(20代目)が、
この甚五右ヱ門芋を栽培しています。
種芋を冬越しする方法は、一子相伝で門外不出!
他の地域に持っていき、栽培を試みても長続きしない・・・
希少価値の里芋なのです。
佐藤家の新しい後継ぎ、佐藤春樹さんの想いとは?
後継ぎの佐藤春樹さんは、会社勤めを辞めて、
この甚五右ヱ門芋のために農家へと転向した若手です。
春樹さんが農業に関わる前は・・・
祖父の佐藤信栄さんの代までは、自分たち親族、地元の人々に分ける分だけの
甚五右ヱ門芋を作っていました。
「里芋はみんなこの味(甚五右ヱ門芋)だと思ってました」という春樹さんは、
成人して家の外で一般的に売られているの里芋を食べて違いに驚いたそうです。
自分が今まで食べてきた甚五右ヱ門芋がここにしかない貴重なものだと気付いた春樹さん。
「絶やしてはいけないどころか、もっと多くの人に食べてもらいたいもの。
これはきっと地域の特産物になる」と、
自分がその畑を継ごうと意志を固められました。
その後は、会社に勤めながら、
山形県新庄市の県立農業大学校で社会人向けの研修を受け、
祖父の信栄さんのもとで畑の中で実践を学ぶ日々を過ごし、
専業農家になられました。
春樹さんが手伝い始めた後は、甚五右ヱ門芋の認知度が上がり、
徐々に県内や都内のレストラン、旅館などで商品として仕入れてもらうようになりました。
春樹さんは甚五右ヱ門芋の宣伝のため精力的に動いています。
「市場のようなものがあるとそこに出かけて行ったり、
素材を大切にしているレストランに届けて試食してもらったり。
一度食べてもらえれば、きっとまた食べたいと思ってもらえるから」と
想いを語られています。
美味しいもの・これからの未来にまで引き継ぎたいと思い、
真摯に農業、伝統野菜の甚五右ヱ門芋に向き合い、取り組む姿勢。
沢山の想いが詰まった里芋の味は、格別でしょうね。
最後に
いかがでしょうか。
実は、東北地方、山形県には、品種改良することなく、昔から引き継いでこられた
地域の伝統野菜が沢山あるそうです。
今回は、その中の一つ、甚五右ヱ門芋に焦点を当て紹介しました。
歴史のあるものにはわけがある・・・美味しい理由をしり、
また生産者である佐藤さん一家が豪雪地帯で過酷な環境の場所で頑張っていることを
心より応援していきたいと思います。
里芋とイカの煮っ転がしが好きな私としては・・・
是非是非入手し、味わってみたいものが増えました!
長文を読んでいただきありがとうございました。
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