テレビ番組「ろうを生きる 難聴を生きる」(毎週土曜日20時45分~21時00分)で
「花香る島で活躍!耳の聞こえないパン職人(字幕)」という放送が
2018年11月17日にあります。
日本三景、松島に浮かぶ浦戸諸島で働く、
パン職人の羽生裕二さんのことが取り上げられるようです。
実は、羽入さんは、耳が聞こえないそうです。
しかし、彼は自分の体験、現実的に起こっている復興格差、離島のハンデを訴え、
ある活動を立ち上げました。
食いしん坊の私が気になるのは、島名産の花を使ったパンなどのオリジナル商品。
ということで、今回は、羽入さんのプロフィール、復興プロジェクトなどについて
調べたことを紹介していきたいと思います。
是非最後まで読んでいただければ幸いです。
[the_ad id=”616″]
パン職人、羽生裕二さんのプロフィールは?
名前は、羽生裕二(はにゅう ゆうじ)さん
愛媛県西条市出身
2010年12月に結婚されました。
愛媛に住まれていましたが、結婚後に宮城県仙台市に移住されました。
2012年より市内のパン屋で修業し、
塩釜市の障害者就労支援施設で開業向けて働かれました。
羽生さんが衝撃を受けた離島、浦戸諸島はどこにある?島名産の「花」とは?
日本三景の一つ、宮城県の松島湾に浮かぶ大小様々な島々を浦戸諸島と呼びます。
この島々は、東日本大震災の津波被害が大きく、深い傷を負った離島なのです。
波により侵食された奇岩と松林で構成されたみごとな景観が広がっています。
野々島、寒風沢島、桂島、朴島の島々で形成された島々で、
塩釜港から船に乗り約30分の場所にあります。
歴史と豊かな自然の中にあるのどかな場所です。
* 参照:塩釜市ホームページ
羽入さんが使用している各島の花などは・・・
野々島のラベンダー、寒風沢島のオリーブ、桂島のつばき油、朴島の菜の花だそうです。
羽生さんが立ち上げた浦戸の花物語プロジェクトとは?きっかけは?
直面する社会課題を解決するため「浦戸の花物語プロジェクト」を立ち上げました。
ビジネスの力で島を元気にしようと、クラウドファンディングで資金を調達、
島の名産「花」を使い、香り高いオリジナルパンを開発しています。
震災から6年後、休日に訪れた浦戸諸島で衝撃を受けたことが、
この活動を開始するきっかけでした。
震災後の復旧が遅れ、地盤沈下の嵩上げ工事が進んでおらず、
一部の島民は仮設住宅の生活を続けられています。
過疎化の問題も深刻です。
「本土と歴然とした格差がある」「復興へ諦めない姿見せたい」
心を痛めた羽生さんは、故郷を思わせる浦戸諸島の復興を
どうにかしたいと考え始めました。
浦戸諸島の復興を目指し、休耕地を有効活用するため、
2017年春に「浦戸の花物語」プロジェクト活動を立ち上げました。
この活動は、島の復興推進と社会的弱者の雇用創出を目指しており、
現在はカフェを活動拠点にされています。
プロジェクト活動を開始するにあたっては、
クラウドファンディングで資金を調達しました。
活動資金は、当初の目標を180万円としていましたが、205万2千円も集まりました。
この資金は、島の原料を生かした商品開発の設備導入などに充てられたそうです。
店の経営が軌道に乗れば、社会的弱者といわれている障害者の方々を
積極的に雇う方針だそうです。
「故郷を思わせる浦戸諸島のことを知ってもらうきっかけもつくりたい」
と意欲的に取り組まれています。
羽生さんがオープンしたカフェ、カフェ「花薫る喫茶処 蕾(つぼみ)」は?
塩釜市・浦戸諸島の人々の力になりたいと塩釜にカフェを作ることを決意され、
2018年4月、塩釜市海岸通でカフェ「花薫る喫茶処 蕾(つぼみ)」
をオープンしました。
当初はカウンター6席で、8月にも1テーブル4席を追加しました。
カフェでは、浦戸諸島でとれた島の「花」などを原料にした
香り豊かなオリジナルパンや菓子が人気です!
飲み物、花やハーブが原料の自家製酵母で作る無添加パンや菓子が約10種類そろい、
うち数種類をスイーツやランチとして日替わりで提供されています。
原料に浦戸諸島の島民が育てた、
野々島のラベンダー、寒風沢(さぶさわ)島のオリーブ、桂島のつばき油、朴島の菜の花
を使っています。
花・ハーブだけでもいい香りですが、それがパンやデザートとしてアレンジされるなんて・・・
考えただけでも芳ばしい香りが漂ってきそうです。
なお、店内の会話の大半は、筆談でやりとりをされているそうです。
<詳細>
「花薫る喫茶処 蕾」
住所 :塩竈市海岸通4-1プチパレビル2F
営業時間:午前11時~午後5時
定休日 :月曜定休。臨時休業もあり、会員制交流サイト(SNS)で確認が必要だそうです。
Twitter :https://twitter.com/send_space
[the_ad id=”616″]
最後に
いかがでしょうか。
どんな方でも、復興を!どうにかしたい!という思いはあります。
しかし、実際に活動をする、実行するとなると数々の鎖があり、難しいのが現実です。
この浦戸諸島は、松島湾にあり、震災時に津波の盾になってくれたといわれています。
しかし残念なことに、被害が大きく、また、離島などという条件があり、
復興が思うように進んでいないことを改めて知るきっかけになりました。
羽生さんのような熱い思いを持ち、意欲のあり、実行力のある方々がいてくれて
本当にありがたいと思いました。
お花、ハーブなどの植物には、不思議な力もあります。
植物を育てることで、心の癒しを得、リフレッシュし、意欲が出てくると共に、
その植物を利用することで生まれる収益が、
少しでも、一日でも早く震災に合われたすべてに人々の幸せにつながることを
心の底から願い、応援していきたいと思いました。
コメントを残す