送電線、危険な高圧・高所現場の鉄塔上で働く高所作業員!架空送電とは?[和風総本家]

リニューアルして新レギュラーに鈴木福さんを加入、パワーアップした、

二代目 和風総本家(毎週木曜日)」が 初回2時間SPとして

2018年10月11日(木)20時55分~22時48分に放送されます。

 

気になるコーナーは、「過酷現場で働くお父さん」!

 

過酷な現場で職人として働くお父さんを子ども達が初めて見に行く企画。

今回は高さ70m!送電線の鉄塔に登る高所作業人のお父さんに密着」

 

という文言が・・・

高さ70mって高くない?

子どもがいるし、危険なのになぜ登るの?

と思ったのが最初の感想です。

 

どのような職業が、その高い鉄塔に登るのか??全く想像できなかったため、

調べると・・・自分の無知の無知があきらかになりました。

彼らは、縁の下の力持ち。

彼らがいるから、普通の生活が送れるし、

日々安定しているといっても過言ではない職業のようです。

今回は、その高所作業をする仕事!について、紹介していきたいと思います。

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電気は大事?電気はどこを通ってくるの?

電気は大事です。

この電気があるから、私たちは毎日光の中で生活でき、

暖房、お風呂、トイレ、テレビ、キッチンなど

不自由なく、暮らすことができます。

 

でも、その電気が、どこから来ているかはあまり知られていません。

実はその電気、発電所から一般家庭へ、毎日供給されている電力なのです。

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電気が流れてくる仕組みとしては、

都市部から遠く離れた発電所(水力、火力、地熱、原子力など)で作られた電気は、

送る途中に熱となって逃げる電気の量を少なくするため、

電圧を高くし、変電所で電圧を変更して・・・最終的に各家庭まで送られます。

 

発電所から直接電気がくるのではなく、様々な施設、人がかかわって・・・

最終的に私たちが住む家庭に流れてくることがわかりますね。

「鉄塔 送電線」の画像検索結果

架空送電とは?

今回焦点を当てるのは、

架空送電と、それにかかわる鉄塔・送電線などを紹介します。

 

架空送電とは、鉄塔、架空送電線、がいしの3つから成り立つ、送電方法です。

電圧を高くして電気を送るため、鉄塔で地上から高いところに電線を支えて、

がいしで絶縁します。

 

このような送電設備は、剥き出しで、常に自然の脅威に晒されています。

しかし、発電所と消費地を繋ぐ大事なライフライン。

雷、台風、氷雪、豪雨などでも、確実に電気を送ることができるように工夫されています。

 

因みに、発電所でつくられる電気は、

電線3本を1組として電力を送る「三相交流」と呼ばれる電気です。

 

鉄塔

電線支える鉄塔は、強度と信頼性が高いことから、

送電線には鉄塔が使われることが多いです。

鉄塔は、設置場所や送る電気の電圧によって、

いろいろな形状や大きさのものがあります。

 

例えば、送電線が直線部分の鉄塔は「懸垂型」、

引留め鉄塔や送電線に角度がついた鉄塔には「耐張型」が使われています。

 

また、地上高60m以上のものは、赤白に塗り分けられたり、

航空障害灯としてフラッシュライトがつけられています。

 

架空送電線

鉄塔間に張られる電線は「架空送電線」と呼ばれ、

発電所から変電所へ、もしくは変電所間を結んでいます。

 

架空送電線は、がいしで絶縁されているため、

絶縁電線ではなく、裸線を使用しているそうです。

一般に「鋼心アルミより線」や「裸硬銅より線」が使われています。

「架空送電 より線」の画像検索結果

電線は、大体30~40年くらいで張り替えを必要とするそうで、

1km以上の張り替えをする場合は、40日間ほど工期がかかる!とされています。

特に、冬場は寒さ、風、雪などにより一筋縄でいかず、過酷な現場です。

「送電線 張替」の画像検索結果

がいし

がいしは、送電線、配電線などの電気の流れる電線と

鉄塔・電柱とを絶縁するためのもので、

高い絶縁能力と大きな強度が必要です。

「 送電の仕組み がいし」の画像検索結果

太陽光や温度変化による自然劣化が少ない、磁器製が使われています。

 

がいしには、常に電線の重量や電線を張る力、

そして風圧などの大きな力がかかるため、

一列のがいしで強さが足らない時は、二連、三連と並列に増やしていきます。

また、電圧を高くする時は直列に連結していきます。

「 送電の仕組み がいし」の画像検索結果

高所で行う作業は大変か?

その多くの仕事の内、実は過酷、危険が伴い、高所の仕事・・・という

「K」がそろう現場が、そう、この仕事なのです。

 

送電線技術者と呼ばれる「高所作業員」が、このように高い位置で仕事をされます。

このような業務に携わっている方たちは、日本国内に約5700人いるそうです。

 

鉄塔に登って電線の建設・保守・パトロール工事、光通信線架設・接続工事、

工場や基地局に設置されているアンテナを設置・点検、

航空障害灯工事、太陽光発電設備の販売・設置工事など建設業、

電気工事業を手掛けているそうです。

 

電線自体は大型機械を使って張り替えていくそうですが、

その電線を張った後からが!多くの作業があります。

 

例えば、電線のゆるみの調整、がいしの設置、接触、振動、

着雪を防止する機器の取り付けなど、です。

 

これらは実際に作業員が鉄塔、電線の位置まで上って!

作業をしなければならないため、時には、地上100mを超えることもあります。

 

胴綱と呼ばれる命綱を体に装着しており、さらにボルトやナット、

工具類一つ一つにも!ひもを結び付けて自分につないでいるそうです。

それは、高所から落ちる者は、地上にいる他の作業員の命を奪いかねないからです。

 

電線工事の現場は高電圧にさらされており、

高いところで50万ボルトにもなるのだそうです。

「鉄塔上ではビリビリする」ため、

電気を逃がす回路が組み込まれた導電性服と呼ばれる電荷を逃がす作業着や

電気を通しやすい靴を履いて作業をされています。

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年上と年下、上司と部下、高所と地上それぞれで作業する人、

お互いに活発に意見交換ができるような環境づくり、チーム内のコミュニケーションが

とても重要だそうです。

技術の向上を目指すことは当然ですが、それ以上に安全配慮を徹底し、

効率的かつ安全に作業が進められる環境づくりが大切になります。

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最後に

いかがでしょうか。

 

当たり前のように使い続けてきた電気。

その電気を当たり前につかえるように、問題が起こらないように

日々努力、管理、監視されているのが、この高所作業される方たちだと知りました。

 

恥ずかしながら、高所恐怖症の私は、このようなところで働くなんて考えたこともなく、

また、そのような仕事のことすら調べたことがありませあんでした。

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今回の機会で、この、なくてはならない作業を、

危険と隣り合わせで行っていただいている方たちのことを忘れずに、

節電・節約に努めたいと思います。

今後も、高所作業をされる方たちが、

安全に無事に作業をされることを心より願っています。

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