イギリスにある世界遺産、ポントカサステ水路橋。
橋の上を水路が通っており、小型の船で渡ることができます。
200年以上が経過して、今なおウェールズ有数の観光名所として活躍しており、
歩いて渡ることができる!ボートでも渡れる!ということで
訪れる人を楽しませてくれる世界遺産のことが気になり調べてみました。
ぜひ最後まで読んでいただければ幸いです。
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世界遺産、ポントカサステ水路橋と水路とは?
世界遺産の名前は、
「ポントカサステ水路橋と運河 (Pontcysyllte Aqueduct and Canal)」です。
イギリスの世界遺産・ポントカサステ水路橋と運河は、
イギリス、北西ウェールズのレクサム郡にある
トレヴァーとフロンカサステとの間にあります。
ディー川の上に架かっている水路橋は、全長約18kmのランゴレン運河の一部で、
ここをボートで航行することができる!という
貴重な2009年に登録された世界遺産の水路橋・運河なのです。
水路橋は、高さ38m、長さ 307m、幅3.4mと深さ 1.60mで、
毎年25000人以上の歩行者が、約10000隻以上のボートが航行する
イギリスで最長・最高地にあります。
水路橋の下には、ディー川が通っており、川と水路が交差します。
片側にある船曳き道は、水路に張り出して設けられています。
このことで、航行するナローボートの脇を水が通るスペースができるため、
水流に妨げられることなく容易に水路を航行することが可能になっています。
また、昔は船を曳く人や馬の通り道であった!この船曳き道は、
現在は歩行者通路(歩道)として使われています。
水路側にフェンスがなく、かつ、水路のへりは水面から15㎝の高さしかないため、
ナローボートの舷側で隠れてしまい、
船に乗っている人からは水路のへりが見えない・・・
というスリル感満天の構造になっています。
高所恐怖症の方は注意が必要ですね。
世界遺産ポントカサステ水路橋はなぜ作られた?
イギリス産業革命時の最高建築の1つとして世界的に有名です。
設計は一流の土木技師であるトーマス・テルフォード(Thomas Telford) 。
運河建築技師ウィリアム・ジェソップ(William Jessop)が現場監督をし、
1805年に築かれました。
主たる構造は、内部が空洞の石造り橋脚19本と、
その上に架けられた鋳鉄製のトラフ(溝形の部材)から成り立ち、
トラフはアーチリブ(アーチ形の構造部材)を介して橋脚により支えられています。
なぜこの水路橋が建築されたのかというと・・・
産業革命の全盛期にこの地域で採掘された石炭や石材などを運ぶためには、
物資を運搬するための重要な手段として小型の船が使われていました。
この地域でみられる細長い船(ナローボート)は、その時代より使われています。
しかし、ボートでの運搬は、高低差のある場所に向かない・・・ことから、
試行錯誤され、結果、深さ38メートルの渓谷を船で渡るため!に作られました。
この水路橋を利用して大量の物資の輸送を可能にしたのです。
ポントカサステ水路橋に行くには?
ポントカサステ水路橋のあるトレヴァーは、
近隣の街「レクサム」からバスを使って向かいましょう。
バスターミナルは市内中心部にあり、
そこからバスで約30分でトレヴァーに到着します。
因みに・・・
レクサムは、イングランド中部の都市チェスターの南に位置する街で、
チェスターから鉄道で約20分です。
またチェスターは、ロンドンから片道2時間、
リバプールから片道1時間で行くことができます。
ナローボートはエンジン搭載です!が、速度は自転車よりゆっくり・・・
だそうです。
スランゴスレンの乗り場を出発して約1時間超で、
ようやくポントカサステ水路橋にさしかかるため、
ゆっくりとしたウェールズの美しい風景と
水路橋から眺める絶景を楽しめるといいですね。
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最後に
いかがでしょうか。
運河を渡るナローボートでゆっくり世界遺産を回ることができるのは、
とても魅力的です。
38mの高台、かつ、フェンスなしでボートからみる絶景は、
空飛ぶ気分なのでしょうか。
実は、水路橋の維持・管理の目的で、
ディー川に運河の水を排水することがあります。
排水時には 150万L の水が、
一気に滝を作るようにディー川に注がれ、圧巻だそうです。
高所恐怖症の私にとっては、
下を流れるディー川からこの滝のショーを見上げてみたいものです。
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