春になると美味しいものが芽を出します。
家族が毎旬取ってくる季節のものは、結構ありますが・・・
その中でもタケノコは山の様に持ち帰ってくるので
いつも「もうタケノコの季節が来たか・・・」と感じられる行事です。
タケノコは美味しいのですが、その美味しいと味わうまでは実は大変です。
タケノコの皮を剥いて、大鍋であく抜きをし、時間をおいて水洗いし・・・
上手くあくが抜けていればいいのですが、
抜け足りなかった場合は、家族から非難され・・・
ということで、今回は美味しいタケノコを味わうために、
かつ簡単に茹でずにあく抜きができる方法があることを知り、
調べたことを紹介したいと思います。
ぜひ最後まで読んでいただければ幸いです。
なぜタケノコに「あく」がある?
春が旬のタケノコは、収穫するタイミングが大切です。
タケノコは、収穫・下処理が早いほど苦みやあくが少なく、
美味しく食べられることが知られています。
タケノコの竹の種類にもよるそうですが、モウソウチクの場合、
土から顔を出す前の地面が盛り上がってきた時に掘るのが望ましいといわれ、
マダケやネマガリタケは、約30㎝に生長した芽を折り取って収穫して食べます。
実は、成長と共にタケノコに含まれている甘み成分が消費され、
かつ、繊維質が増加してタケノコの実が堅く締まり、苦みもより強くなります。
このあくの主成分は、シュウ酸、ホモゲンチジン酸とその配糖体といわれています。
タケノコにはアミノ酸の一種であるチロシンを非常に多く含み、
これが酵素により、あくの主成分のホモゲンチジン酸になるため、
加熱処理をすることで酵素を失活させ、
ホモゲンチジン酸の生成を止める必要があります。
この下処理である、あく止めをすること!が大事なのです。
アルカリ性の水(米のとぎ汁や重曹)で茹でるあく抜きの方法が一般的ですが、
実は、アルカリ性の水だけでなく、
水茹ででも高温の油で揚げることでもあく抜きをすることができるそうです。
実はあくが少ないタケノコを見分ける方法がある?
もちろん、若く、採りたてのタケノコはあくが少ないのですが、
それ以外にも見分け方があるようです。
- 先端が黄色のもの
- 根元のツブツブの色が薄いもの
先端が黄色いものは、あまり日に当たっていないため。
先端が緑色のものに比べて日に当たっておらず、新鮮であくが少ないそうです。
また、根元についている赤いツブツブの色が赤いものはアクが多いため、
薄い色のものを選ぶと新鮮です。
大根おろしを使うと、なぜ「あく抜き」できる?
なぜ大根おろしを使うと茹でずにあく抜きができるのか?というと・・・
大根をおろすことで、大根おろしの酵素がタケノコに効き、早くあくが抜けるため。
あく抜きとして米ぬかなどで長時間茹でる方法が有名です。
しかし、大根おろしを使用するメリットは・・・
- タケノコのあく抜きにかかる長時間の作業が、時短できること
- 長時間の茹で時間がないため、タケノコ本来の風味や旨味が落ちずに楽しめること
があります!
大根おろしを使う簡単な「あく抜き」方法は?
<材料>
タケノコ 1本(約400g)
大根 1/2本
塩 小さじ1
<手順>
- 大根をおろしましょう。必要なものは、おろし汁なので、布巾などを使用しておろし汁とおろし大根を分けましょうね。
- 大根おろし汁に同量の水を加えましょう(おろし汁が200mlなら水は200ml)。そこに塩小さじ1弱を加え、軽く混ぜましょう。
- タケノコの曲がった穂先を切り落としましょう。
- タケノコに縦に切り込みを軽く入れましょう。そうすることで皮が剥きやすくなります。
- 皮を剥いたタケノコの上の方はくし切り、下の方はいちょう切りにしましょう。
- 大根おろし汁と水を合わせたボールに切ったタケノコを浸し、1時間程置きましょう。
- 軽く水洗いをし、お好みの料理に使用してくださいね。
* 因みにおろした大根の実の方は、他の料理に使用、
あるいは、大根おろしに醤油をかけて食べてくださいね。
最後に
いかがでしょうか。
春は美味しいものが次々と出てくる季節。
美味しいものを美味しくいただくこと、その本来の味を楽しめる方法を知れば、
さらに料理が楽しめますね。
ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
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