実は誰でも、いつでもかかる可能性のある恐ろしい病気のことを
皆さんは知っていますか?
その病気の名前は、ギラン・バレー症候群。
⇒ こちらにそのニュースのことを記載しています。参考にどうぞ。
特に生のトリ肉に多くいる!と言われているのが、このカンピロバクターです。
火を通すことで、死滅するそうですが・・・
生や生に近い状態で食べてしまうと・・・このカンピロバクターが悪さをし、
最終的にギラン・バレー症候群を引き起こしてしまうと・・・
私たちの呼吸にまで影響を及ぼすともいわれる恐ろしい病気なのです。
この病気について気になり調べてみましたので、
今回は、治療方法、予後について紹介したいと思います。
是非最後まで読んでいただければ幸いです。
まずは、難病ギラン・バレー症候群のおさらい・・・
ギラン・バレー症候群(Guillain-Barré Syndrome ;GBS)は、
末梢神経から全身の神経に炎症が起きる急性の病気で、難病に指定されています。
急性炎症性脱髄性多発神経根ニューロパチー、あるいは、
急性炎症性脱髄性多発根神経炎とも言われます。
ギラン・バレー症候群の原因となるきっかけは、細菌やウイルスの感染症です。
ギラン・バレー症候群は、先駆けて起こる風邪などの「先行感染」の症状をきっかけに、
末梢神経に発症します。
体内の免疫システムが外部から入ってきた細菌を攻撃しようとして、
風邪のウイルスに対する抗体を作りますが、
細菌と末梢神経の表面の構造が一部類似している・・・ことより
自分自身の末梢神経まで攻撃してしまう!ため、
これを原因にギラン・バレー症候群が引き起こされると考えられているのです。
先行感染の病原体は、実ははっきりを分かっていませんが、原因の一つとして
食中毒を引き起こす「カンピロバクター」があげられています。
カンピロバクターは、主に家畜に潜んでおり、特にニワトリにいるといわれており、
感染すると、2~3日後に下痢、おう吐、発熱などの食中毒症状を引き起こし、
まれに、感染から1~3週間後にギラン・バレー症候群を引き起こす!そうです。
ギラン・バレー症候群の診断は?
診断には、
神経学的診察、筋電図検査、血液検査、腰椎穿刺などを行い、総合的に病気が診断されます。
神経学的診察
・・・神経内科医が神経の異常を詳しく診察します。
筋電図検査
・・・筋電図検査は、末梢神経が障害された結果、神経伝達速度が遅くなったり、伝わらなくなってしまっている部分がないかをチェックする検査です。ギラン・バレー症候群の診断においては非常に重要な検査で、脱髄型なのか軸索障害型なのかの鑑別にも有用と言われています。
血液検査
・・・発症早期に自己抗体である抗糖脂質抗体が検出されることがあります。他の末梢神経障害をきたす疾患の除外のために行われる検査です。
腰椎穿刺
・・・腰椎穿刺で髄液を採取し、圧・外観・細胞数・糖・蛋白などを調べる検査です。主に、髄膜炎や脳腫瘍やクモ膜下出血などの際に行われますが、ギラン・バレー症候群の診断のためにも有用です。病気の初期には異常がみられないことが多いですが、1週間以後には細胞数の増加を伴わない、蛋白の上昇がみられるようになります。
ギラン・バレー症候群の治療は?
ギラン・バレー症候群の治療としては、
過剰な免疫の働きを抑える免疫グロブリン大量静注療法、
もしくは人工透析の装置を使って血液中の有害物質を取り除く単純血漿交換療法
が選択される場合もあります。
免疫グロブリン大量静注療法
・・・免疫グロブリン大量静注療法では、分離した血漿を全て廃棄し、代わりにアルブミン溶液を補充します。回数は重症度に合わせて2~4回を1日おきに行います。
血液浄化療法
・・・血液浄化療法には、単純血漿交換療法、二重膜濾過法、免疫吸着療法があります。中でも単純血漿交換療法は有効で、症状が軽症化し、回復が早まるとも言われ、主に選択される治療法です。血液から血球を除いた液体成分である血漿を遠心分離器・半透膜などを用いて分離し、血漿中の有害物質を取り除いてから体内に戻します。
ギラン・バレー症候群の予後は?
他の人に感染ることはなく、遺伝もしない、ギラン・バレー症候群。
多くの場合、リハビリを含めて、3か月から1年ほどで回復するといわれています。
しかし、約20%の患者さんは、病気は治りますが・・・
生活に支障を来すほどの後遺症を抱え、再発を繰り返し
症状が慢性化する場合もあるとも。
というのは、壊れた末梢神経の回復には何年もの歳月を要し、
壊れた神経からくるしびれ、痛み、筋肉の痙攣に悩まされるそうです。
最後に
いかがでしょうか。
カンピロバクターだけが原因で起こる病気か?というと、そうではなく、
他にも可能性があります。
自分の体内にある抗体が、間違えて自分を攻撃するなんて・・・と思いましたが、
侮れません。
ただし、怖い怖いといってもどうすることもできないため、
風邪・食中毒が治った後に・・・手足のしびれ・麻痺がでたら、
すぐに近医を受診してみましょう。
今回、治療開始、診断が早ければ早いほどよいこの病気のことを知り、
常にもしも?と自分の中に引出しを持っていることは
とても大事なことだと思いました。
もしも身近な人が同じように急激な症状悪化に悩んでいたら・・・
思いきって、神経内科受診をおすすめしてみてくださいね。
今回の記事では、ギラン・バレー症候群の診断、治療方法、予後について紹介してきました。
こちらの記事では、実際に身近な食べ物を食べてギラン・バレー症候群に
罹患した方のニュースを紹介しています。
⇒ タマゴサンドで手足麻痺!消費期限過ぎ食べ物危険ギラン・バレー症候群[ザ!世界仰天]
こちらの記事では、実際にギラン・バレー症候群にかかった際の
原因、症状について紹介しています。
⇒ ギランバレー症候群とは難病?原因は食中毒・カンピロバクター感染症?しびれ・麻痺症状
参考になる部分も多いと思うので、ぜひ一度目を通していただけると幸いです。
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