北海道のお土産と言えば六花亭!というほど、
国内・海外の観光客に人気なお菓子の会社。
テレビ番組、カンブリア宮殿に
「六花亭」の前社長 小田豊さんが出演されることをきっかけに、
六花亭について調べました。
というのは、有名だし、食べたことがあるけど・・・
六花亭という会社のことは知らない!ということに気付いたのです!
お土産で人気な「マルセイバターサンド」「ストロベリーチョコ」を生み出した会社。
実は、その「六花亭」は以前、勤務環境の劣悪さから、
社員が次々と辞めていくという危機があったそうです。
その状況改善に努めたのが、2代目で小田豊四郎さんの息子さんの小田豊さん。
今回は、彼の行った、社員の意識改革、会社改革、地域への貢献などに焦点を当てて
紹介していきたいと思います。
是非最後まで読んでいただければ幸いです。
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昔の六花亭は勤務環境は悪かった?!
1970~1980年代は特に、会社が急成長し、業績が伸びた時期だったそうです。
というのは、ホワイトチョコレートがブーム!となり、フル生産が続いたからです!
作れば売れる・・・ということで、会社、工場は激務を強いられていました。
まさにこの激務が続く会社の急成長の時期に、
1972年、創業者の小田豊四郎さんの息子であった小田豊さんは
六花亭の前身の会社に入社し、副社長に就任したそうです。
就任直後から気になることが・・・
それは、自分の机に置かれる辞表。
毎日毎日、その状況を目の当たりにして、何かがおかしい!?と考え始めました。
会社は、従業員に対してきちんと給料や残業手当が支払っていたから問題ない・・・
と思っていたらしいのですが、
従業員の感情は真反対。
あまりの忙しさで、十分な休みがなく、また有給も使えない・・・
もうついて行けない・・・
などの理由で、最終的に会社を辞める人が後を絶たなかった状況だったそうです。
毎日従業員が辞めていく状況は、かなり過酷な状況だったことが想像できます。
六花亭前社長、小田豊さんが行った、会社・企業改革、社員意識改革とは?
この状況を「なんとか変えることはできないか!」と考えた小田さん。
どうすればこの会社・企業体質が変わり、
優秀な従業員たちが仕事を楽しめる環境づくりをするか・・・
ということが、至急の課題でした。
有給休暇消化100%
そこで小田さんが学んだことは、
美味しいお菓子を提供するには、まずは、社員が健康であること。
社員の心身共の健康こそが、とても大切なことであるということに気がつきました。
週休2日制導入を追い風に1989年、
従来のように有給休暇を買い上げることはしないことを社内で宣言し、
全従業員の有給休暇消化100%を実現する社内システムの改善をしてこられました!
それ以降、従業員有給消化率100%だそうです!
残業しない、時間の有効活用の徹底
実は、東日本大震災など数々の打撃を受けている六花亭。
打撃・収益源のため、経費削減をせざる状況でしたが、
人員削減はしなかったそうです。
その代りに小田さんが全従業員に出した号令は、
「残業はしないでほしい」ということ。
雇用を最優先した結果でしたが、客足が戻り、収益が出てきた後でも、
残業ゼロ号令は社内に浸透しており、
1人当たり年間150時間あった残業時間が無くなったそうです!
1人1日1情報
副社長だった87年から始めた「1人1日1情報」という取り組み。
仕事の不平・不満、改善すべき点、客に言われて嬉しかったこと、プライベートなこと
など、さまざまな情報を従業員に出してもらうそうです。
寄せられる情報は600~700/日。
毎日全てに目を通し、その中から選んだ記事を、
365日休まず発行する!社内新聞「六輪」に掲載されているそうです。
仕事も遊びも一生懸命取り組む!
仕事中は「精進を怠らず、こつこつまじめに働く」「まじめに働く人材の集まり」
と誇られています。
同時に社内のクラブ活動は、
国体にも出場したことがあるほど実力がある軟式野球部や
管楽器アンサンブルなども活発だそうです。
「仕事も遊びも一生懸命」という社風がしっかりと社内に根付いているそうです。
地域開発・植樹経営を行うこと
1987年(昭和62年)には中札内村の柏林約30ヘクタールを取得し、
製菓工場を中心に地域文化を醸成する「地域開発計画」を企画・立案しました。
このプロジェクトは、「坂本直行記念館」開館をはじめ、
敷地内に美術館やレストランなどが点在している「中札内美術村」、
マルセイバターサンドの製造工場「六花亭中札内ファクトリーパーク」と
その周辺をランドスケープした「六花の森」となり、
地域活性化へとつながっています。
また、普通の場合、お店は交通量の多い場所や、人口密度が高いエリアなど、
いかに集客があるかなどを考えて出店しますが・・・
六花亭はまったく違っており、出店する場所は「周辺の景観の良いところ」!
便利さではないそうです!
そして、店舗や工場、文化施設を建設すると必ず周辺の緑化に努め、
木を植えています。
「時間と共に成長する木々が、建物だけでは足りない部分を補う」と信じ、
緑豊かな環境づくりをめざしているそうです。
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最後に
いかがでしょうか。
どうすればよいか、何をすれば皆から喜んでもらえるか・・・
常に問いかけ、相手を思う気持ちを大事にした結果、従業員はもちろん、
地域の発展までつながるという、理想の経営が行われていると私は思いました。
おいしいお菓子を作ろう
たのしいお買い物の店をつくろう
みんなのゆたかな生活を作ろう
そして成長しよう
という基本方針に則って、みんなを笑顔にしてくれている六花亭。
今後の六花亭のさらなる発展を願い、
美味しいお菓子作りを見守っていきたいと思います。
今回の記事は六花亭の前社長、小田豊さんが行った企業改革などの紹介でしたが、
こちらの記事では、その小田豊さんのプロフィール・経歴について話しています。
⇒ 六花亭、小田豊(前社長)さんプロフィール・経歴!亭主の思い・企業改革[カンブリア]
参考になる部分も多いと思うので、ぜひ一度目を通していただけると幸いです。
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