テレビ番組、情熱大陸(毎日曜23時00分~23時30分)、
2018年9月23日の放送で、
「『神』と呼ばれるスーパーボランティア尾畠さんが被災地に行く理由」
という番組が紹介されます。
ボランティアの中でも「神」がつく?!とは
どういうことなのか・・・
気になって調べてみました。
番組紹介欄には、
「赤いつなぎに“絆”と書かれたヘルメット…
尾畠が現場に入ると、空気が変わる。原動力は何なのか?」
とあります。
この引き込まれる文章・・・と
何?とつい考えてしまう原動力。
そこで今回は、このスーパー・ボランティアと呼ばれる、
尾畠春夫さんについて紹介していきたいと思います。
是非最後まで読んでいただければ幸いです。
[the_ad id=”616″]
スーパーボランティア・尾畠春夫さんのプロフィールは?
名前は、尾畠春夫(おばたはるお)さん。
1939年大分県生まれ、78歳
身長161㎝
小学校5年生の時に母を亡くし、農家に奉公に出ました。
そのため、中学校は3年間の内、4ヶ月しか通えなかったそうです。
その後、別府市や山口県下関市、兵庫県神戸市の魚店で修業を積まれます。
資金を貯めるために転職し、東京都大田区で鳶と土木の会社で数年働きます。
1968年に大分に戻り、念願の魚屋「魚春」を開業しました。地元の人気店だったそうです!
65歳の時に惜しまれながら閉店します。
以後、「学歴も何もない自分がここまでやってこられた。社会に恩返しがしたい」
とボランティア活動に専念する生活が始まります。
大分県速見郡日出町在住。
趣味は40歳からはじめた登山。
奥様、48歳の息子、45歳の娘、孫5人(孫娘1人・孫息子4人)がいる、
サービス精神旺盛なおじいちゃんでもあります!
78歳時点での将来の夢は「夜間の高校に行って勉強したい」
前向きに走り続ける、素敵な方ですね。
スーパーボランティア・尾畠春夫さんのボランティアとしての信条は?
助ける相手側に迷惑をかけないのが信条の尾畠さん。
自前の軽ワゴン車に食料、水、寝袋などの生活用具を全て積み込み、
ボランティアに出かけます。
「自己完結するのが真のボランティアだ!」だそうです。
確かにボランティアに行って、お手伝いをする上で、かえって迷惑をかけては・・・
と思います。
その考えが徹底されていて、口先でいって実行しない人とは、全く違いますね。
また、自分のやり方として、
「対価、物品、飲食、これは絶対、頂かない。」
「敷居をまたいで家の中に入ることもボランティアとして失格だと思っている。」
「私はそれで良いと思うんですよ。人がどうしようと関係ない。尾畠春夫は自分なりのやり方がある。」
確かに、芯を持つことは大切だと思います。
尾畠さんは、自分の信念をもつことで、ボランティアとしても、人としても
品位・品格を持って活動されているということが、この言葉から読み取れますね。
「表彰を受けたからといって、必要以上に頑張ろうとは思わない。
今まで通り、ボランティアを続けていくだけ」
常に前を向き、自分の行動を冷静に見つめ、ひたすら活動されています。
スーパーボランティア・尾畠春夫さんを現場に向かわせる動機は?
新潟県中越地震、東日本大震災、熊本地震、西日本豪雨など
多くの被災地で活動を継続されています。
ではなぜ、九州から遠い東北まで駆けつけたのでしょうか・・・?
実は、東日本大震災被災地の宮城県南三陸町には、思い入れがあったようです。
というのは、2006年に鮮魚店を閉店後に「徒歩による日本縦断の旅」に出た際、
立ち寄った南三陸町歌津で野宿したことがあったそうです。
その際、地元の住民から混ぜご飯を分けてもらったことがあり、
震災発生直後にこの住民の安否が不明となったため、
3日がかりで駆け付けたことがきっかけでした。
この住民の方は無事と確認されましたが、尾畠さんはその翌日から、
この地でボランティア活動を開始したそうです。
特に、がれきの中に埋もれた思い出の写真などを拾い集める「思い出探し隊」の隊長!
として活動されました。
また、広島県廿日市市を旅している時に、
通りすがりの夫婦から「旅の足しに」と千円を受け取ったことが、
2018年にあった、西日本豪雨被害に苦しむ広島でのボランティア活動をする
動機の1つになったそうです。
人と人のつながりを大事にする尾畠さん。
受けた恩を忘れず、それをいつかお返ししたい・・・という心が、
このボランティア活動の原点にあるのではないでしょうか。
[the_ad id=”616″]
最後に
いかがでしょうか。
赤いつなぎに、「絆」と書かれたヘルメットを身に着け、
ボランティア活動に精を出す尾畠さん。
彼がいる現場は、それまでの現場とは違う、
「動く空気」「エネルギーにあふれる何か」があると人々はいうそうです。
そこに存在するだけで尊敬に値する「神」という呼び名を持つスーパーボランティア。
尾畠さん自身が、いつまでもお元気で、納得いくまで活動ができることを
心の底から願い、応援していきたいと思います。
コメントを残す