古来より日本で受け継がれ続けている伝統。
三陸・気仙沼で行われている「突きん棒漁」です!
狙う魚は、メカジキ・マカジキ。
「カジキ」って聞いたことがあるけど、どんな魚?と聞かれると・・・?
そこで、メカジキについて調べてみました。
また、気仙沼で行われている他のカジキ漁についても一緒に紹介したいと思います。
是非最後まで読んでいただければ幸いです。
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三陸・気仙沼で取れる、メカジキとは?
メカジキは、スズキ目・メカジキ科に分類されるカジキの仲間です。
メカジキ科の中で唯一の現生種です!
特徴は、「吻(ふん)」と呼ばれる前方に突きだした部位!
フェンシングの剣のように、鋭く尖った形状をしています!
そのため、メカジキ漁の際、釣った後に船上で切り落とします。
温かい海域に分布し、多くは中・南太平洋に生息しています。
成魚になるのは3歳からで、寿命は15歳くらいと考えられています。
Max速度は、時速100キロで海の中を泳ぎまわります。
カジキ類の中ではとても大きく成長します!
大きいものは、全長5メートル、体重400キロを超えるメカジキも!
肉食性で、かつ、獰猛!な性格を持っています。
メカジキを漢字で書くと「女梶木」「目舵木」と書きます。
この「舵木(梶木)」という言葉は、船の用材を指しており、
「凶暴な性格で、吻で船の舟板を突き通す!」という意味で
「梶木通し」と呼ばれたことから、名付けられました。
カジキ類は水面近くを泳ぐ魚を追いかけて捕食しますが、
メカジキは深海にも適応しています!
そのため、常にどこかで何かを探している・・・
カニ・イカや深海魚なども食べて、まるまるに成長します。
面白いのは、吻の使い方。
長く伸びた吻をエサとなる小魚にぶつけて気絶させたり、
鋭い刃で切り裂いたりして、食べる獲物を捕まえます。
メカジキは年中取れるそうですが、
特に「冬メカ」と言われる10月~3月にとれるメカジキは、
脂の乗りがすごく、濃厚!だそうです。
ちなみに・・・
ネット検索していると「カジキマグロ」という名称が出てきます。
しか~し、
カジキとマグロは別物で、そもそも「カジキマグロ」は存在しない生物だそう!
というのは、
マグロはサバ科、カジキはメカジキ科/マカジキ科だからです!
言われてみれば、納得ですね。
気仙沼で行われているカジキ漁は?どうやってカジキを捕獲するのか?
漁獲方法は、2種類。
1つは、「突きん棒漁(つきんぼりょう)」。
船上から銛(もり)を打ち、マグロ・カジキなどの
表層性大型魚類を漁獲する漁業のことをさします。
もう一つは、「延縄漁(はえなわりょう)」。
幹縄(みきなわ)と呼ばれる長いロープに、
枝縄(えだなわ)と呼ばれる短いロープを一定の間隔でつないでいます。
それぞれの枝縄の先には餌と釣り針をつけ、
海に沈めてマグロやメカジキなどに食いつかせる仕掛けです。
釣針にエサをつけて流すのに4時間、待機し、
引き揚げるまで入れると10~12時間くらいかかる漁です。
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最後に
いかがでしょうか。
今回、はじめてメカジキや漁法について調べ学びました。
おそらく、この例は一例で、日本全国、世界で
色々と面白いメカジキ漁が、他にあるのかもしれません。
あの長い鼻先のような吻が・・・気になっていましたが、
ちゃんとした役目があった!というのも今回学んだことです。
魚市場でみるメカジキは、すでにその吻が落としてあるため、
いつの日か、漁場や気仙沼港などで
リアルの吻、メカジキを見てみたいと野望を抱いたのは私だけでしょうか・・・
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