タツノオトシゴとは?特徴、オス・メス 見分け方、求愛・繁殖・出産方法は?オスが出産?

水族館に行くと見かけるタツノオトシゴ。

水の中で揺れており、姿はなぜ水の中で立っているのだろう?

魚?甲殻類?など沢山の疑問が・・・

ということで、今回はタツノオトシゴについて興味があり、

調べたことを紹介したいと思います。

是非最後まで読んでいただければ幸いです。

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タツノオトシゴとは?

タツノオトシゴ(竜の落とし子)は、

トゲウオ目ヨウジウオ科タツノオトシゴ属 に分類される「魚」の総称です。

 

英語名は、Seahorse (;海の馬)と呼ばれ、

学名は、Hippocampus、

狭義にはその中の一種 Hippocampus coronatus の標準和名です。

語源は、ギリシャ語のHippos(馬)、Campos(海の怪物)から由来するそうです。

「Hippocampus coronatus」の画像検索結果

日本では、様々な名称でよばれており、

ウミウマ(海馬)、カイバ(海馬)、ウマノコ(馬の子)、ウマノカオ(馬の顔)、

リュウノコマ(竜の駒)、ウマヒキ(馬引き)、リュウグウノコマ(竜宮の馬)、

ウマウオ(馬魚)、タツノコ(竜の子)などだそうです。

 

熱帯から温帯の沿岸浅海に生息する海水魚で、一部は汽水域にも生息しています。

 

成魚の大きさは種におり大きく異なります。

最少は、全長1.4cmのインドネシア産 H. satomiae 、

最大は全長35cmに達するオセアニア産 H. abdominalis と言われ、

体表の色や突起なども種類、個体間で変異に富むことが特徴です。

 

タツノオトシゴは、観賞用だけはなく・・・

伝統的な漢方生薬として

中国をはじめとする多くのアジア諸国で利用されているそうです。

漢方薬としての効能は、滋養強壮、鎮痛、精力増強等に効果があるといわれています。

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タツノオトシゴの特徴は?

実は魚に分類されるタツノオトシゴ。

魚ですが、特徴があります。見ていきましょう。

魚には見えない外見!

姿勢がよい!?

魚には見えない外見!?

体は鱗が変化した環状の硬い甲板に覆われ、凹凸を持ちます。

口は管状の吻が前方に小さく突き出、吻のつけ根に目があります。

前に曲がった首のあたりに小さな鰓孔と胸鰭があり、

背中にも小さな背鰭をもちます。

尾鰭はありませんが尾は長く、

普段は尾を海藻やサンゴなどに巻きつけて体を固定しています。

姿勢がよい!?

タツノオトシゴ類は体を直立させ、頭部が前を向く姿勢をとっています。

背筋を伸ばして水の中で揺れているように見えますね。

パタパタして泳ぐ!?

タツノオトシゴは、海藻などについて揺れているだけではなく、泳ぎます。

泳ぐ時は、小さな胸鰭と背鰭を小刻みにはためかせ、

パタパタしながら泳ぐことが特徴的です。

でも普通の魚と比べると、動きはゆっくりで愛らしいですね。

実は擬態!?隠れている?

硬い体表を持つタツノオトシゴですが、

体表の色や突起が周囲の環境に紛れこむ「擬態」となっており、

岩場や海藻の茂みなどに入りこんでいると見つけることは難しいそうです。

肉食!?吸引して吸い込む?

食性は肉食性です。

魚卵、小魚、甲殻類など小型の動物プランクトンなどを吸い込んで捕食します。

タツノオトシゴは、エサを見つけると・・・

口となる吻をゆっくりと餌に接近させ、

瞬間的に激しい吸引音をたてて吸い込んでしまいます。

可愛らしい吻ですが、

口吻にぎりぎり通過する位のサイズの甲殻類でも積極的に攻撃し、

獰猛に食べるとのこと。意外ですね。

オスが卵を育て、出産する!?

実は、メスが卵をオスが持つ育児嚢に入れ、

その中で卵が成長、生育するという繁殖形態を持つことが特徴的です。

 

タツノオトシゴのオスとメスを見分ける方法は?

タツノオトシゴ属のオスの腹部には、育児嚢(いくじのう)という袋があります。

体表は堅い凹凸に覆われているタツノオトシゴですが、

育児嚢の表面は、体表と異なり滑らかな皮膚に覆われており、

外見からも判別できます。

そのため、育児嚢の有無が、

タツノオトシゴのオス・メスを判別する手がかりとなります。

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タツノオトシゴの求愛行動(プロポーズ)とは?

オスは、メスに求愛行動(プロポーズ)をし、体をくねらします。

この行動は育児嚢に海水を入れて膨らまして、

育児嚢に卵を受け取る準備ができていることを示していると考えられています。

 

メスがオスの求愛を受け入れると情熱のダンスが始まります。

手をつなぐようにお互いの尾先を絡ませあってクルクルと旋回したり、

水槽の底を這うように泳ぎまわります。

休みながら同じ行動を約3日間繰り返します!

 

ダンス中は体色が白色や黄色など明るい色(婚姻色)に変わります。

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タツノオトシゴの繁殖・出産方法とは?

繁殖期は春から秋にかけて。

タツノオトシゴのオスの育児嚢で、

メスが産んだ卵を稚魚に成長するまで保護します。

 

その方法は・・・

メスは輸卵管をオスの育児嚢に差しこみ育児嚢の中に産卵します。

育児嚢内でこの卵は受精し、種類や環境などにもよりますが、

卵が孵化するには10日~一ヶ月半ほど、普通は2~3週間ほどです。

仔魚は孵化後もしばらくは育児嚢内で過ごし、稚魚に成長します。

 

産卵するのはメスですが、オスが持つ腹部の育児嚢が膨れ、

妊婦さんのようになることから「オスが妊娠する」といわれているようですね。

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出産する時は、オスは尾で体を海藻などに固定し、

体を震わせながら育児嚢から稚魚を産出します。

稚魚は全長数mmほどですが、その外見はすでに親と同じ姿。

海藻に尾を巻きつけるなど親と同じ行動をするそうです。

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最後に

いかがでしょうか。

 

よく水族館などで見かけて興味があったタツノオトシゴ。

オスが孵化して生育すること、妊婦さんのようになるのは実はオスだったと知り、

本当に驚きました。

また、結構獰猛に吸引して捕食すると知り、イメージが・・・

でもお顔が愛らしいのは変わりません。

次回、水族館に行った時は、みなさんもタツノオトシゴを観察してみてくださいね。

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