皆さんは、「ホモシステイン」という言葉を知っていますか?
血管を老化させる物質と言われる、このホモシステイン。
私は知りませんでした。
あるきっかけでこのホモシステインについて調べました。
どうしてこの嫌なホモシステインが増えるのか、
どういう悪影響を与えるのか、
どうすれば減らすことができるのか・・・
今回は、このことに焦点を当てて紹介していきたいと思います。
ぜひ最後まで読んでいただければ幸いです。
まずは、ホモシステインとは?
ホモシステイン (homocysteine) は、肉類などの摂取で得られる
必須アミノ酸のメチオニン(methionine)から作られる、アミノ酸の一種です。
必須アミノ酸の一つ、メチオニンの代謝における中間生成物のホモシステイン。
重要アミノ酸としての働きをもちますが、
動脈硬化の原因ともなる老化や生活習慣病のリスクを高める
として危険な物質でもあります。
血中の血漿ホモシステイン濃度の正常値は、6μmol/L未満です。
ホモシステインの代謝には、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸が
大きく関与しているといわれています。
ホモシステインが引き起こす健康・身体への悪影響は?
メチオニンは、肝臓の機能を向上させるアミノ酸です。
しかし、このメチオニン代謝経路に異常が生じてしまうと・・・
血中にホモシステインを過剰蓄積させてしまいます。
このことが脳、骨、血管で活性酸素を発生させて、
脳の萎縮、骨粗しょう症、動脈硬化の原因となり、骨折、脳卒中や心筋梗塞などの
リスクを増やす要因となるといわれているのです。
ホモシステインは、何に多く含まれる?
ホモシステインは、メチオニン代謝の中間産物のため、食品の中に直接含まれません。
大元となる、メチオニンを多く含む食品は、沢山あります。
体力づくりに重要な
肉類、魚類、ナッツ類、豆腐、ホウレンソウ、ニンニク、豆類
に豊富に含まれます。
必須アミノ酸として摂取を進められているこれらの食品ですが、
メチオニン過剰、メチオニン代謝異常をきたすことにより・・・
このホモシステインが血管内で急増化するため、
これらの食物を豊富に摂取する高蛋白食を好む方は、
ホモシステイン過剰を引き起こす代謝異常が起きていないことを
確認する必要があるでしょう。
ホモシステイン過剰で引き起こされる病気の症状としては?
血中の血漿ホモシステイン濃度の上昇により、体に症状が出る可能性があります。
活性酸素の過剰生産誘導する
血管平滑筋細胞の増殖を刺激し、膠原繊維 (コラーゲン線維) の過剰な合成を引き起こす
窒素の合成能力阻害を引き起こす
糖尿病性の神経障害促進、妊娠合併症、アルツハイマーなどを引き起こす
活性酸素の過剰生産誘導する
・・・血小板の凝集による血管の障害、細胞間物質の沈着、カルシウムの沈着、血栓症
血管平滑筋細胞の増殖を刺激し、膠原繊維 (コラーゲン線維) の過剰な合成を引き起こす
・・・血栓造成、動脈硬化、血管壁へのLDL沈着促進
窒素の合成能力阻害を引き起こす
・・・脳心臓血管障害、網膜症、男性機能の低下
糖尿病性の神経障害促進、妊娠合併症、アルツハイマーなどを引き起こす
無症候性脳梗塞(隠れ脳梗塞)のリスクが高くなります。
この場合は、特に症状が現れないため見つかりにくいのですが、
加齢、腎機能低下している人、血清クレアチニン値が高い人、ヘビースモーカー、
飲酒過多の人、高血圧を持つ方は、
ホモシステイン血症になりやすいことが認められており、
定期的なチェックをした方がよいでしょう。
最後に
いかがでしょうか。
今回は、血管内に増加すると危険なホモシステインに焦点を当てて紹介しました。
実は、普段の食事の中に多く含まれるホモシステインですが、
意識して減少させる食品と組み合わせて食べることで、
自分で調整できると知り、ちょっとホッとしました。
日々の食事の中に上手く取り入れ、
美味しく・楽しい・そして健康効果の高い生活をしたいものです。
皆さんも一緒にいかがでしょうか?
次回は、ホモシステインを減少させる食材について紹介したいと思います。
コメントを残す