東京の伝統野菜、幻の練馬大根とは?特徴・旬・歴史!おでん・沢庵で美味しく食べる方法

東京・練馬区には、伝統野菜があります。

生産が一時止まったにもかかわらず、

復興した「練馬大根」のことを知っていますか?

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練馬大根は、江戸時代から続く大根の日本在来種です。

戦後の宅地化が進むにつれ生産量が減少、

多々の困難で1960年代にはついに市場から姿を消してしまいました。

 

近年、復活して再び脚光を浴び始めました。

この練馬大根は、おでんにすると美味しいということで

食いしん坊の私は気になり調べてみましたので紹介します。

是非最後まで読んでいただければ幸いです。

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東京の伝統野菜、練馬大根とは?

大根の代表的な栽培品種。東京都練馬区東南部原産のものを

「練馬大根」と言います。

 

「幻の大根」と呼ばれる練馬大根は、生産量が少なく、

ほとんど市場に出回らない東京の伝統野菜です。

身が締まって歯応えが良く、主に沢庵(たくあん)などの漬物用として

好まれてきました。

「練馬大根」の画像検索結果

純粋な練馬大根は、

沢庵漬け専用の「練馬尻細大根」と、

生売(煮込み料理、糠みそ漬け、ベッタラ漬け)用の「練馬秋づまり(丸尻)大根

の2品種があります。

 

大根は栽培する土の性質によって根形が著しく変化する作物といわれています。

練馬大根が育つ練馬地方の土壌は、関東ロームよばれる赤土層で、

200万~1万年前に活動した箱根・富士火山の火山灰が、風化して粘土化した地層です。

この柔らかく、栄養分を多く含む土地で約1mにまで練馬大根は成長します。

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幻の大根、練馬大根の特徴は?

根は太く長い円筒形。

長さ約70cm~1m、中央部の直径6~8cm。

根身はしまり、甘味が強い。

葉は濃緑色で切れ込みが深く、地に伏せて出ます。

2種類あり、とがった尻細大根と、下部が肥大した丸尻大根があります。

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練馬尻細大根は、「沢庵大根」として知られ、

秋大根の王者とも称すべきものです。

首は細く、中央部太く、下部はやや急に細り、尻がとがっているため

「尻とがり大根」ともいわれます。

根身はしまり、水分少なめ、皮は薄く、色白で乾きやすいため、

干し大根としても最良です。

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練馬秋づまり大根は、丸尻大根のことで、煮大根に向いているとして有名です。

肉質柔らかで美味、糠漬けなどの漬物にも合います。

早晩の2種類があります。

早生づまり大根の根身は、円筒形で、頭が少し細く、長さ約70cmです。

地上に露出し湾曲しやすい性質を持っています。

晩生づまり大根の根身は、円筒形で、上下、殆ど同じぐらいの太さです。

長さ約60cm前後で、地表に出ることはほとんどありません。

両者とも肉軟らかな上、よくしまって水分甘味に富む特徴を持っています。

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伝統野菜、練馬大根の旬はいつ?

9~10月に種まきをし、12月〜1月頃に収穫をします。

そのため、生や生食用を美味しくいただくのは、12月から。

ただし、沢庵大根であれば、2月以降に美味しい旬をむかえます。

 

東京の伝統野菜、練馬大根の歴史は?

元禄の江戸時代から作られるようになった練馬大根。

明治中頃から生産が拡大し、昭和初期までは栽培も盛んで、

練馬といえば「大根」と言われるほどでした。

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大干ばつ、食生活の洋風化、農地の減少などが原因で、

昭和30年頃から栽培量が激減しました。

 

平成元年、JA東京あおば、練馬区内の農家らと協力し、

練馬大根の保存・育成事業を開始が始まり、近年では収穫数も増加し、

知名度が上がってきているそうです。

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幻の大根、練馬大根の美味しい食べ方は?自分でも作れる?

「沢庵」と「おでん」が、練馬大根を食べるのにもっとも美味しいといわれています。

<沢庵を自分で作る方法>

大根の葉を切り落とし、大根を紐に編み込んで2週間ほど干します。

練馬では、「たち編み」と呼ばれる昔ながらの方法で大根を天日干ししているそうです。

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こうすることで大根に含まれる90%の水分量が60%に落ち、

手で持つと曲がるほどに柔らかくなります。

この柔らかくなった大根を米ぬか、塩、砂糖で1か月程度漬け込めば・・・

沢庵ができます!

練馬大根で作った沢庵はシャキシャキの食感と大根の強い風味が特徴です。

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<おでんの大根の下処理の方法>

お好みの大きさに輪切りします。(ちなみに私は4~5cmの厚さに切ります!)

筋が通った固い部分ごと、厚めに皮を剥きましょう。

面取りをし、大根の真ん中に約1cmの深さに十字の切れ込みを入れましょう。

鍋に処理が終わった大根を入れ、大根がかぶるくらいの水・米のとぎ汁を加えましょう。

強火で始め、沸騰したら弱火にし、15~20分程煮込みます。

「練馬大根 おでん」の画像検索結果

竹串を刺して、すっと通るようになったら火から下ろし、流水で冷ましましょう。

あとは、他のおでんの具と一緒に煮込めば、おでん大根の完成です。

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最後に

いかがでしょうか。

 

なぜ、生産量が急激に増えず、幻の大根と言われるのか・・・というと、

それは、「抜くのが大変」だからだそうです。

育つ、育てるのは、手間暇かかりますが、他の大根と変わりませんが、

何分長く、ヘタに抜くと途中で折れる・・・ため、

農家の方たちは、苦労されているそうです。

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沢庵が大好きな私にとっては、何よりの情報になった今回の練馬大根。

是非一度、自分の手で抜いて、自分オリジナルの沢庵をいつの日か作ってみたい・・・

と思いました。

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皆さんも機会があれば、いかがでしょうか?!

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