あるテレビ番組をきっかけに
「紅葉狩り」というが、「桜狩り」と言わないのはなぜ?
という特集があり、
「なんで?」と疑問を持ちました。
確かに、桜を見る時は、「花見」といい、桜狩りとはいいません。
そこで気になり調べたことを
今回は紹介したいと思います。
是非最後まで読んでいただければ幸いです。
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まずは、「狩り」とは何を意味する?
「狩り」とは、一般的に
鳥や獣を捕らえること=狩猟
魚、貝、きのこを採取すること
自然の中で季節の花や植物を求め、その美しさを観賞したりすること
という意味があります。
季節の植物を愛で、鑑賞する場合、その対象となる言葉を「狩り」の前につけて、
「~狩り」という形で使われます。
例えば、キノコ狩り、潮干狩り・・・
昔から、紅葉狩りという言葉も一般的に使用されてきました。
これらのことより、「狩りとは、対象物を捜し求めること!」といえます。
紅葉狩りとは?
古来、桜や梅も紅葉も、山に分け入って、花を探し、
それを手折って匂いをかいだり、髪にさしたり、手にかざしたりして楽しまれていました。
そのため、「紅葉狩り」と言われています。
読み方は「もみじがり」となります。
「こうよう」とも読むことができますが、狩りがつく場合は、もみじとよみましょう。
「紅葉狩り」には、他の言い方として、
「紅葉見(もみじみ)」や「観楓(かんぷう)」という言い方もあります。
紅葉狩りと言われるようになった由来は?
元々、狩りという言葉は、小動物や野鳥などを捕る意味で使われていました。
平安時代頃より、その意味合いが変わってきたようです。
というのは、貴族などの中には狩りをしない人、好まない人もいました。
そのような方たちは、季節の木々、花などを愛で眺めたそうです。
この行為より、花や紅葉などを鑑賞することを
「狩り」と呼ぶようになったと伝えられています。
秋に見頃を迎える紅葉を観賞することを指すため、
落ちた紅葉を拾って集めたり、紅葉を枝から取ったりすることではないそうです。
桜狩りとは?
桜の花を訪ね求めて山野を歩きまわり、そばで観賞したり、
枝を折って手で触って花を楽しむなどの方法で鑑賞する方法を指しています。
一般的には、狩りという言葉は使われず、
宮中や都の社寺に桜や梅を植え、その花の季節に花をめでるとき、
歌を詠み、宴を催すのを「花見」や「観桜(かんおう)」といい、
同じ意味を持つ言葉と考えていいようです。
実は他にも、梅は「梅見」、菊は「菊見」とも言われるようですね。
紅葉狩りのベストシーズンはいつ頃?
環境の変化により毎年多少のズレはあります。
全国的には、平均すると11月上旬から12月上旬までの1か月の間に紅葉が見ごろになり、
この期間を紅葉狩りのシーズンというそうです。
地域により、紅葉の時期も変わりますが、紅葉のシーズン開始時期に差があります。
桜の時期とは反対で、北から南に見頃の時期がおりていくことから、
北海道の大雪山系が日本一早く紅葉が訪れる場所として知られています。
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最後に
いかがでしょうか。
言われてみるまで考えたことがなかった、紅葉狩りと桜狩り。
なぜ狩りがつくのだろう・・・なぜ桜は狩りがつかないのだろう・・・
という謎が少し解けた気がします。
私たちが使う何げない言葉には、沢山の意味・由来が存在し、かなり興味深く感じました。
カナダには紅葉はありますが、日本の紅葉に比べると葉や幹は巨大です。
葉のない木も絵になりますが、
一年中たのしめる自然、この時期にしか味わえない風景を求めて・・・
さぁ、今週末はおでかけしましょう!
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