皆さんは海女さんを知っていますか?
テレビで時々特集されているときに見るくらいしか、私も知りませんでした。
思い返せば、長崎県の壱岐にいった時に、
美味しいウニ飯をごちそうしていただいた!思い出があります。
ウニは生臭い!という自分のイメージを覆された甘味は、今でも忘れられません。
さて、今回はそんな海女さんの情報で気になることが・・・
よく見かける海女さんの衣装は地域によって違う?ということを知りました。
そこで見た写真は、衝撃的。
そこで、今回は調べたことを紹介していきたいと思います。
是非最後まで読んでいただければ幸いです。
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海女さんの衣装・服は?昔は上半身裸で漁をしていたというのは本当?
明治初期から1960年代前半までは、
上半身裸で、腰に磯ナカネといわれる、木綿の布を巻き付けた衣装を着ていました。
なので、本当です!
また、髪の毛は、磯マゲと呼ばれるスタイルで、
頭頂に藁や布でまとめて結っていたそうです。
1970年代、三重県の志摩地方では、
欧米人が英虞湾などで行われている真珠養殖を見学に着ました。
その際、上半身裸では問題がある・・・とされ、
海女さんたちの着衣が広まりました!
多くの海女さんは「海人着」と呼ばれる、全身を覆う白い服を着て漁をします。
上半身は磯シャツ(白木綿の上着)を着用し、
下半身はフゴミと呼ばれる木綿の短パンや
磯ナカネをスカート状にして巻き付けていたそうです。
冬場の防寒対策として、
白の下着の上から白無地の長袖体操服と濃紺無地のブルマーを着用し、
磯シャツ、ナカネを着込む場合もあるそうです。
また、手足は白の手袋(軍手)と白足袋を履き、
過度に冷やさないようにしています。
頭に白の磯頭巾をきちっと被った後に磯メガネ(スイムマスク)を装着して両目と鼻を被う。
じつは、この白色には理由が・・・
それは、「サメ避け」の効果だそうです。
黒いとサメがカメなどと間違い、人を襲うことがあるため、
白色の磯着が、海女の定番の恰好として普及しました。
岩手県久慈市の海女さんは、絣半纏(かすりはんてん)を着用します。
また、無地のパンストを履き、時に黒のスパッツなどを用いるそうです。
これは、水温の冷たさから身を守り、かつ岩場で肌を守るために使用します。
長崎県の壱岐の海女さんは、レオタード姿で海に潜ります。
全身タイツを着用し、その上に体操用長袖レオタードを着込みます。
頭には、水泳用帽子・スイムマスクを装着し、白の磯頭巾は使用しないそうです。
海女さんたちが使用している主な道具は?
主な道具といわれる3つを紹介します!
磯マスク
「ゴム製鼻隠し一つメガネ」といわれます。
昔は、今のメガネのように2つレンズ、鼻だしだったそうですが、
改良を重ねられ、今のスタイルになりました。
一般的に両目を一緒に被い、
ゴム製のため、顔への負担は少なく、フィットするそうです。
さらに、メガネ内の空気圧を自分の肺呼吸により調整できるため、
さらに深い場所に潜ることができるようになったそうです。
磯ノミ
アワビを岩から剥ぐ(起こす)時に使用される道具で、
柄ノミ(エノミ)とカギノミの二種類があります。
柄ノミは、手で握るところに木の柄がついており、
そこに魔よけ印のドーマン・セーマンを彫るそうです。
カギノミは、鉄のヘラ状のノミで、片側がカギ型になっています。
アワビ以外にもウニやサザエを岩の間からかき出しやすいため、広く使用されています。
磯桶
「イソ桶」、「イソモン桶」といい、直径60cm・高さ30~35cm位の大きさです。
材質はサワラやスギが使われています。
「ハンギリ」と言う直径90cmを超える大きな桶は、アラメ刈り等に使用されます。
磯桶は、アワビやサザエなどの収穫物を入れると共に、
浮上して息を整える時の浮き輪の役割も果たしています。
最近では「タンボ」とも呼ばれるゴムのチューブ状で、
太さ12cm前後、外径60cm前後の輪に、
内側いっぱいにスカリ(採取物を入れる袋)を付けたものを
使うことが多くなっているそうです。
内部にスカリを付けた方法は、収穫した貝類が海水に浸っているため、
鮮度が良いという長所があります!
さらに、発泡スチロール製のタンボも最近使用されるようになりました。
海で使用する場合は、浮き輪の横に50cmくらいの旗を揚げて目印にしています。
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最後に
いかがでしょうか。
一年を通して海の中で仕事をされる海女さんたち。
冬の海水の中を泳ぎまわり、魚介類を探すのは容易なことではないでしょう。
また、白い衣装がサメ対策!としり、危険な海の中に飛び込む勇気は凄いと思います。
多くの伝統的なお仕事で、後継者不足・高齢化が言われていますが、
この海女さんの職業も同じ様です。
最近は、地元の人だけでなく、広く興味を引き、人材を集めるため
体験ツアーなども企画されているそうです。
もしも海女さんに興味があるのならば、一度そのコースをトライしてみて、
どのような仕事かを肌で感じるのもいいのかもしれません。
どんな仕事でも多かれ少なかれ大変でしょう。
でもこの海女さんの職業は、人・自然を相手にしているため、
さらに過酷で大変だと思います。
今後もこのような職業に就く方たちを尊敬し、応援し続けていきたい!
と思います。
今回の記事は海女さんの衣装・道具の紹介でしたが、
こちらの記事では
海女さんとは?いつから始まった仕事?漁方法などについて話しています。
実は海女さんは女性だけではなく、男性もいること、
素潜りは日本と韓国でしかされていないことなどを知りました。
⇒ 海人・海士・海女とは?いつからある職業?漁の方法・船・海女小屋紹介!
こちらの記事では、海女さんが身に着けている印について紹介しています。
名前の由来は、あの有名な陰陽師とライバル!驚きました。
⇒ 海女さんとは?「ドーマン・セーマン」志摩・海女が身に着ける印マーク、陰陽道と関係?
参考になる部分も多いと思うので、ぜひ一度目を通していただけると幸いです。
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