こんにちは。
あるきっかけがあり、盆提灯で伝統工芸で有名な八女提灯が福岡にあると知りました。
インテリアとしてもかわいいのですが、暗闇に灯される提灯は・・・幻想的ですよね。
提灯のことを調べていくと、細かい作業の積み重ねで、根気よく丁重に作られるということを知りました。
そこで、今回はその八女提灯について・・・紹介したいと思います。
[the_ad id=”616″]
八女提灯とは?特徴は?
八女提灯は、
竹の骨組みを一条螺旋式に巻き、薄紙の八女手漉き紙を火袋として貼り付け、ほのかに内部が透けて見えるような特徴
をもっています。
火袋に描かれるデザインも、山水、草木、花鳥などの単色~彩色画描写しており、「涼み提灯」として名声を得てきました。
八女の土壌で育成された技術、技法を取り入れられた昔ながらの素朴な提灯、近代的な盆提灯が作られており、優雅な提灯として全国一の生産量、そして海外へも出荷されています。
提灯の仕組みは?
提灯の構造は・・・
らせん状に巻いた骨組みの周りに火袋を張り、上下の口を加輪(がわ)ではさんだ構造になっています。
因みに・・・
骨組みに使用される土台は、昔は竹が主流でしたが、現在は鉄線やアルミ線も使用されるそうです。
火袋とは、提灯の骨組みの外側に紙などを貼って、袋状にしたものを指します。紙は和紙・絹・ビニールなどが使用されます。
加輪とは、火袋の上下につける、筒状の枠のことです。木やプラスチックで作られています。
八女提灯の作られる過程は?
提灯の張り型を組立て、張り型に刻んである溝に沿って螺旋状に竹ひご・鉄線などを巻きつけていきます。
次に竹ひごに糊を付け、火袋を貼りつけ、余分な部分を処理します。
提灯全体の糊が乾燥したら、張り型を抜き、火袋に筆で山水や草木、花鳥などを手描きしていきます。
漆を塗り、蒔絵を施した上下の加輪に火袋をはめ込み、その他の付属品を取り付けて・・・完成です。
火袋の種類は?
大きく分けて、和紙張りと絹張りがあります。
和紙張り |
和紙で張り上げた火袋。 柔和で幻想的な印象です。 |
|
絹張り |
絹で張り上げた火袋。 光を通しやすく、明るい印象です。 |
盆提灯はいつ、どのように飾られるか?
盆提灯は、先祖・故人に対する「迎え火」、「送り火」の役割があります。
そのため、8月13日に明かりを灯し、16日には明かりを落とします。
実際にはお盆月8月に入って早い時期から盆提灯を飾る場合が多いです。
飾り方としては、基本的に左右一対で飾ります。それが難しい時は、対でなくても大丈夫です。
飾る場所としては、玄関、お盆の時に用意する精霊棚や仏壇の前になります。
[the_ad id=”616″]
最後に
いかがでしょうか。
電気がまだなかった時代、人々の暗い時の拠り所として、また、お盆など大切な日の先祖のお迎えとして・・・人々の暮らしにかけがえのない光を灯してきた提灯。
今では各行事でしか見ることがなくなり、ちょっと寂しいですね。
ただ、最近知ったのですが、インテリアとして提灯を飾ったり、提灯の和紙を使って色々とアレンジした小物を作ったり・・・と少しずつですが、使い方を含め見直されてきているようです。
もしも機会があれば・・・私もかわいい和紙張りの提灯がいつか欲しい!と思いました。
今回は、八女提灯の紹介と盆提灯のことについて紹介しました。
こちらの記事では、八女提灯の歴史や提灯の名前の由来などについて紹介しています。
⇒ 提灯(ちょうちん)とは?由来や種類は?お盆に飾る日本伝統工芸、八女提灯の歴史!
参考になる部分も多いと思うので、ぜひ一度目を通していただけると幸いです。
コメントを残す