こんにちは。
お盆が近づいてきましたね。
子供のころは、この時期は夏休み、猛暑、宿題をしてない後ろめたさ・・・など色々な思いがあった気がします。
皆さんは、「ちょうちん;提灯」のことを知っていますか?
私が住んでいた福岡は、提灯の産地で、お盆の時期になると提灯を軒下につるします。
特に「初盆」を迎える家は、独特な提灯を玄関につるしお参りする人々を迎えます。
あるきっかけで、福岡の八女提灯(やめ ちょうちん)のことについて知る機会がありました。
この機会に「提灯」「八女提灯」について調べてみると・・・興味深いことがたくさん学べたため、まとめてみたいと思います。
最後まで読んでいただければ幸いです。
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提灯(ちょうちん)とは?由来は?
提灯は、昔より日が暮れてからの照明として、暗い夜道を歩くときの電灯として使用されてきた道具です。
名前の由来は、家屋の軒下などに提灯を提げて使用する、手に提げて持ち歩く灯りとして使用するということで「提灯」という字が使われるようになった、といわれています。
実は、ちょうちんは、「提灯」と書くことが一般的ですが、他にも「提燈」「挑灯」「挑燈」と書かれることもあるそうです。
提灯の種類は?
同じ提灯ですが、色々種類があります。
種類 |
用途・名前 |
盆提灯 |
お盆に行う先祖供養の際に飾る提灯のことです。 |
看板提灯 |
お店の入り口付近に飾られる、看板の提灯のことです。 |
祭り提灯 |
お祭りの時に派手に飾る提灯のことです。 |
神前用提灯 |
神社の拝殿やその近辺に飾る提灯のことです。 |
葬儀用提灯 |
お葬式のときに祭壇の両脇に飾る提灯のことを指します。 |
インテリア提灯 |
室内照明として飾られる提灯のことです。 |
私が主に見たことがあるのは、お祭りの提灯、葬儀や盆提灯ですが、浅草にある大きな提灯も有名ですね。
八女提灯の歴史
もともと、福岡県八女市に在る福島町で生まれた八女提灯。昔は地名から「福島提灯」と呼ばれていました。
福島提灯は、1813年頃に福島町に住んでいた荒巻文右衛門(あらまきぶんえもん)さんにより創製されたと伝えられています。
当初の提灯は、「場提灯」と言われ、墓地等に吊り下げて使用し、単色の素朴な山茶花や牡丹が描かれていたそうです。
人々の間で、お盆に飾る提灯として親しまれてきました。
始まって約20年後頃、銅町に住んでいた吉永太平さんが、八女提灯が改良されました。
それは、提灯の骨組みを「一条螺旋式」にし、薄い手漉き和紙を火袋に用いてほのかに内部が透けるように改良されました。
また、絵柄も山水・草木・花鳥等の奥深しく風流な色彩文画を描画されるようになり、人々の間にひろがっていったそうです。
明治初期に製造過程の短縮と低コスト化に成功したこと、また海外にも輸出が始まったことで現在の八女提灯は一大ブランド化したそうです。
福島提灯はその後八女地方全域で生産されることとなり、正式に「八女提灯」と呼ばれるようになりました。
平成13年7月3日に経済産業大臣により、「日本の伝統的工芸品」に指定されました。
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最後に
いかがでしょうか。
福岡県民でも「八女提灯」という名前、伝統工芸品という認識を持たず、普通にお盆にみる光景としてとらえていたため、今回は色々なことを学びました。
暗い中に灯されている提灯はおごそかで、心にほっこりと明るさと温かさを届けてくれます。
そんな提灯がこれからも人々に愛され、親しまれていくことを願って止みません。
次回は、八女提灯の仕組み、作り方について紹介したいと思います。
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