こんにちは。
モノ作りの街・台東区鳥越に雑貨店「SyuRo;シュロ」があります。
素材の持ち味を生かした、心地よい暮らしを提供する道具類が並びます。
SyuRoのオリジナル商品として有名な「角缶」と「丸缶」のブリキ缶があります。
実はブリキだけでなく、真ちゅう、銅を使った素材もあり、3種類のもつシンプルな色のバリエーションも楽しめます。
日本でも人気ですが、海外、特に北欧などで注目を集めています。
しかし、先代職人の中村さんの急逝により、2017年に生産休止、かつ、伝統技が途切れる!というピンチに陥りました。
今回は、そのブリキ缶職人に名乗りを上げた石川さんのこと、先代の中村さんのことについて紹介したいと思います。
目次
先代急逝に伴って浮き出た問題点は?
後継者問題
先代の中村さんは、缶問屋さんからも信頼を得られるほどの「腕利きの職人」で、工場で一人、仕事をしていました。
伝統の技を引き継ぐ時間がなく、後継者もおらず・・・惜しくも他界されてしまったのです。
技の継承
職人の中村さんが一人で作っていた角缶のため、詳細な作り方を誰も知らない!記録もない!ということでした。
唯一の手掛かりは、工場にある機械、材料と工場訪問時に体験ブリキ缶づくりをしたSyuRoの宇南山さんやスタッフの記憶だけ・・・という過酷条件だったそうです。
ブリキ缶職人になった石川浩之さんとは?
後継者として石川さんが選ばれ、2017年7月25日、ブリキ缶工場は再始動しました。
もともと、時計の修理などを手掛けていた方で36歳だそうです。
一般の方のため、詳細は分かりませんが、2人のお子様がおられるパパだそうです。
モノ作りへの強い憧れがあり、今回このブリキ缶職人、伝統職を引き継ぐことを目指して頑張っておられます。
先代中村さんにしかできなかった技とは・・・
金属板を折り込んで作ること
「金属板を織り込むことで箱を形作る」という独自の手法で作られていました。
ブリキ缶の四隅の折り込みを見ると・・・一目瞭然です。
というのは、ほとんどの場合、金属板をハンダ付けして作り上げるからです。
仕上げに四隅を叩いて角に丸みを出す
また、角に丸みを帯びさせるため、叩き、仕上げていくのが職人技だそうです。
中村さんは、機械も使っていましたが、ほぼすべての工程が手作業でした。
石川さんに期待される「技」とは?
やはり、中村さんしかできなかったこだわりの復活だと思います。
特に、角をたたいて丸みを帯びさせる技・・・
これをハンダなどに頼ることなく、素材の「曲げ」だけで生み出していく技!が求めらているのではないでしょうか。
最後に
いかがでしょうか。
後継者不在により日本の職人技が次々と途絶えてしまう・・・という残念なニュースを聞くことが多くなりました。
しかし、石川さんが伝統のブリキ缶の技・伝統と引き継ぎたいと申し入れてくれ、さらに苦難に立ち向かいながらひたすら現在もがんばっておられる姿は、関心と応援の気持ちで一杯です。
石川さんがいるからブリキ缶の後継者問題は終り・・・というわけにはいきません。
手遅れになる前に、何か大事が来た時に備えるためにも、そして日本人が引き継いできた世界にも誇れる伝統と技術が後世にまで伝えられるように・・・私たちも何かできるか、考えていくとよいもしれませんね。
石川さんの今後のご活躍、そして宇南山さんのような職人を見つけてその後継者を育てていく器を持った方のご活躍を心より応援しています。
今回の記事では、先代の急逝に伴い、
伝統が消えそうな所に立ちあがった若手職人石川さんについて話していますが、
こちらの記事では、SyuRo代表の宇南山さんの詳細情報や仕事のこだわりについて話しています。
⇒ SyuRo宇南山加子さんとは?プロフィールとこだわり?次世代人材育成で伝統技を守る
参考になる部分も多いと思うので、ぜひ一度目を通していただけると幸いです。
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