こんにちは。
イギリス、ロイヤルファミリーの皇太子妃殿下であるケイト・ミドルトンさんが
4月23日(月)午前6時に3人目の男児を出産しました。
その誕生をセント・メアリー病院の外に集まった報道関係者や多くの人々に向けて、
タウンクライヤーがその嬉しいニュースを伝えました。
そこでふと思った私の疑問・・・
この人はなぜこの宣言をしているの?これがイギリスの日常?
やっぱり、伝統の長いイギリスだから、このようなことが現代まで残っているの?
ということでした。
そこで、今回はこの「タウンクライヤー;Town crier」に焦点を当てて、紹介したいと思います。
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タウンクライヤーとは?
「タウン クライヤー;Town crier」とは、
街頭で人々に様々な情報を伝える職業のことをいいます。
現在は、一般の人が、タウンクライヤーとしてボランティアでやっているそうです。
なぜ昔、タウンクライヤーという職業が必要だったか?
「静粛に!」を意味する「Oyez;オイエ」という言葉を宣言前に3回述べ、
ハンドベルを鳴らして人々の注目を集め、
その後宣言文を独特なイントネーションと共に読み上げます。
というのは、昔の人たちは識字率が低く、
多くの人々が読むことも書くこともできなかったことが、
このようなタウンクライヤーによって情報を得ていました。
いわゆる、新聞や広告などに載せる情報・・・
例えば、宣言、公的な決まり事、市場の開催日、広告などの様々なことを、
このタウンクライヤーが人々に口頭で伝えるという、
コミュニケーション手段の一つとして重要な職業だったのです。
実は、いいことばかりの宣言だけではありません。
残念なお知らせをする際、市民は怒り・不満がたまりますが、
タウンクライヤーという身分は法律によって保護されており、
彼らを傷つけることは反逆とみなされました。
彼らは、とても大事にされ、尊重されていたのですね。
タウンクライヤーの服装は?
18世紀からの伝統により、
赤と金色のコート、白い紐、黒いブーツ、トリコーンの帽子など、
精巧に彩られた伝統ある衣装を身に着けます!
タウンクライヤーがハンドベル以外に注目を集める方法は?
ハンドベルを鳴らすことだけではありません!
オランダではゴングが使用されたり、
フランスではドラムや狩猟用のホーンが使用された歴史があります。
トニー・アップルトン(Tony Appleton)さんとは?
英国の2010年代には、あるタウンクライヤーは王族に関する重要なニュースを発表しました。
その方は、トニー・アップルトン(Tony Appleton)さん。
彼は、「非公式の王室担当タウンクライヤー」と名乗り、
ロイヤルファミリーに関する重要なニュース、王子・王女などの誕生を声高々に宣言しています。
実は彼、近くのロッフォードの街にある、修道院で働いていましたが、
王族と直接的な契約をしているわけではないそう。
81歳のアップルトンは、王子誕生の発表をするため、自らこのセント・メアリー病院まで来、
タウンクライヤーとして、集まった報道関係者や多くの人々に向けてニュースを伝えたとのことです。
以前、彼はこのように「Town&Country」誌に語っています。
「私が作るすべての宣言は、友人、会社、または王族の一員であろうとも、私にとって重要です」
「良いニュースを祝うために私の最善の努力を惜しみません。」
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最後に
ロイヤルファミリーの祝賀発表など、いつもテレビで視聴するときに、
このおじさんは誰?なぜこんな衣装を着てるの?
と思っていたことが、今回謎が解けた気がします。
御年81歳のトニーさんが、いつまでも長生きし、皆に喜びを伝えてくれることを願っています。
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