こんにちは。
今回は、アメリカ、アルバマ州のある町で巻き上がっている問題に焦点を当てようと思います。
その問題は、「廃棄物」!
日本でも、このゴミ問題はたくさんありますよね。
今日は、この小さな町がどうすることもできないこの現状を・・・紹介していきます。
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問題は?
米南部アラバマ州にある人口982人の小さな町パリッシュに、
バイオ廃棄物を積んだ252台(総計4500t;トン)の貨物列車が
2カ月近くにわたって停車し続けています。
当局は危険物ではないと説明していますが、
廃棄物から漏れ出る悪臭に苦しむ地元住民にとっては大問題!!
「公衆衛生の問題ではないのか」と怒りの声をあげています。
なぜ、貨物列車は停車し続けているのか?
なぜこの貨物列車がこの地に停車し続けているのかというと・・・
実は、昨年、ニューヨーク州とニュージャージー州にある廃棄物管理施設が、
アラバマ州にある民間のごみ廃棄場「ビッグ・スカイ・エンバイロメンタル」に向けて
バイオ廃棄物を搬送したことでした。
列車は走っていたのですが、今年の1月に入って、
ゴミ廃棄場の隣接する町;ウエスト・ジェファーソンが、
この列車が運ぶ廃棄物を近くに貯蔵しないように
ビッグ・スカイを相手取り、差し止めを請求の裁判を起こしたことが原因です。
この訴えは、裁判所に認められ、ゴミ廃棄場には捨てられないことが決定しました。
しかし、結果として、すでに搬送中だった廃棄物は、行き場を失ったのです!
なぜ、小さな町パリッシュに停車している理由は?
そこで目に留められたのは・・・
廃棄物の貯蔵を規制する都市計画法が存在しない町;パリッシュに移されたのです。
パリッシュ市のヘザー・ホール市長は先週、アラバマ州知事と面会し、
現状の早期改善と支援を要求し、約束を取り付けました。
また現在、差し止め撤回請求を裁判所に起こしているパリッシュ市。
しかし、この裁判が終わるまでは、同市にこの貨物列車が留まることは確実なのです。
米環境保護庁(EPA)とアラバマ州の環境当局は、貨物列車に積まれているものは、
バイオ廃棄物であり、未処理のものではないので危険性はない・・・といっています。
しかし、現実問題として住民は困っているのです。
「生活の質がとても落ちている。ポーチに座ることもできない。子どもたちが外で遊べない」
「家の中に悪臭が入ってくるから、家のドアすら開けられない」「悪臭は死臭のようだ」
「(当局は)大丈夫というけど信じられない。もし喘息や慢性呼吸器疾患などの呼吸系の問題を
抱えていれば、あなただったらどうしますか?」
と住民は語っています。
市長は、受け手の民間のごみ廃棄場「ビッグ・スカイ・エンバイロメンタル」の運営会社と
連絡が取れたのは2か月前だそうです。
その返答は、「7-10日で、バイオ廃棄物を積んだ貨物列車は動き始めます」ということでした。
あれから、2か月。今は当運営会社と連絡すらつきません。
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最後に
廃棄物問題は、人が生活していく上で欠かせない問題ともいえます。
近年、技術の進歩が進み、色々な対策が取られ、
人との共存・新たな燃料資源として活用され始めています。
パリッシュのこの廃棄物問題も早く解決し、近隣住民が一日でも早く、
自由に息ができ、住みよい街に戻ることを願って止みません。
* 参考 CNN ニュース
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